ザ・インタビュー ~トップランナーの肖像~
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4月19日(土)ゲスト:姫野カオルコ
今年の第150回直木三十五賞に輝いた「昭和の犬」。作者は、5回目の候補で受賞となった姫野カオルコ。20年以上の付き合いになる、編集者で今回のインタビュアー・石原正康と一緒にとった賞だといっても過言ではない。そんな関係だからこそ聞ける表裏取り混ぜた作家・姫野カオルコの魅力に迫る。
直木賞発表の記者会見に、ジャージ姿で現れ「ベストジャージスト賞作家」を目指すと語り話題となった姫野。その受賞の日の顛末、直木賞作家に寄り添う編集者の思い、など、あまり聞くことのない作家と編集者の関係が見えてくる。
姫野は、重厚なものから軽快なものまで幅広い作風で知られ、「作品ジャンルがない」「ハイパー文学」「ヒメノ式」と、さまざまな言葉で評されるように、デビューから一貫してオリジナリティを貫く姿勢は変わらない。オリジナリティに溢れ、他にない魅力を発揮し続ける作家が、なぜ作家を目指し、書き続けてきたのか?
私生活では、30年間にわたり両親の介護のため、東京と実家の滋賀県を往復してきた。その疲れからか、〝書けなくなった時期〟をどう過ごしてきたのか。その体験がどう作品に影響したのか? 男女ともに絶大な支持を得ている姫野のエッセイさながらに、この2人だからこそ話せる男女のきわどい話も盛り上がる。
4月20日(日)ゲスト:川井郁子
その美しい容姿から奏でられる〝艶やかな音色〟は、常に多くの人々を恍惚とさせてきた。ヴァイオリニスト・川井郁子。 ソチ五輪では、金メダリスト羽生結弦選手が川井の演奏する「ホワイト・レジェンド」を使用。旋律の美しさとグルーブ感のある激しいリズムは、優雅さと肉体の限界に臨むフィギュアスケートの厳しさに寄り添う音楽として、見事に共存した。
人見知りで内向的、感受性が人一倍激しい子供だったという川井。そんな中、次第に膨らんでいったのが「疎外感」や「孤独感」。この感覚が、ヴァイオリンで自らを表現しようと思う道しるべになったという。その真意は何なのか?
川井と言えば、大胆でセクシーなドレスを身に付けて演奏する「美のヴァイオリニスト」というイメージ。「美」とヴァイオリンという「芸術」の整合性をいかにして乗り越えたのか? 一方で「美」や「女性」という事柄が、どうしても商品化されてしまう現実への葛藤はあるのか?小島慶子が、女性ならではの独特な視点で「美」に対するこだわりや秘訣に迫る。
ヴァイオリニスト・作曲家としてCD・コンサート・テレビ・CMと、多彩な活動を展開している川井だが、近年から挑戦し続けているのが「ジャンルを越えた音楽作り」。今、挑んでいるのが「タンゴ」!ヴァイオリンの演奏だけでなく、ダンサーとしても参加するコンサートが開かれる。川井をそこまで駆り立てるモノは何なのか? 〝情熱のヴァイオリニスト〟川井郁子が最終的に目指すカタチとは!? 川井さの自宅でインタビュアー・小島慶子が迫る。