パナソニックスペシャル 鬼が舞う! 鬼は神! 人も舞う! ~奥三河・天竜の懐に残る花祭~

パナソニックスペシャル 鬼が舞う! 鬼は神! 人も舞う! ~奥三河・天竜の懐に残る花祭~

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花祭の地域

「愛知県・奥三河地方」

赤いは、今回の番組の中で紹介する花祭の地域です。

【東栄町 御園地区】
標高700メートルの雲海と茶畑の広がる風光明媚な土地。
旧御園小学校跡地を花宿(花祭の行われる会場)としています。
土地では鬼は“鬼様”と呼ばれ、神に等しい存在と崇められます。
山見鬼は、強い呪力を持つ眼力で災いをもたらす悪霊を追い払い、重さ4キロにも及ぶ鉞で釜を割る動作で人々の命の再生を約束。
榊鬼は、人間が現れる以前の山の主。榊を持って舞い、人間に土地を譲り渡します。

【東栄町 足込地区の花祭】
風情のある木造の集会所で行われる花祭。
圧巻なのは、『天の祭(あまのまつり)』
花宿の2階の大広間に75膳の供物を並べ神々を接待。
山芋や栗、干し柿などの山の食べ物がずらり。
山岳で修行を行っていた修験信仰の形が色濃く伝えられています。 花祭を取り仕切る花太夫は「神々は目には見えないが、花祭を行っている間、その存在を常に感じている」と語ります。

【東栄町 東薗目地区の花祭】
東薗目の花祭は、若々しくエネルギッシュな雰囲気が魅力です。
他の地域の花祭りは夜通し行われる所が多いですが、ここは昼から夜にかけて行われます。湯ばやし(釜の湯を人々にかける)が特に激しいことで有名で、舞の舞台も観客もびっしょりになります。1990年にこの土地に移住してきた太鼓集団「志多ら」のメンバーが住民として参加しています。 近年は、「志多ら」の家族の子供たちも花の舞(幼い子どもの舞)や地固めなどを舞うようになりました。新しい世代が、花祭を支えています。

【東栄町 布川地区の花祭】
シーズンの最後を飾る花祭。
「もうこれでこの冬の祭りも終わりか」と惜しむ花祭ファンで賑わいます。
こじんまりとした風情あふれる花宿に押し寄せる人々。
太鼓の革に撥を止めて打つ”止め打ち”という太鼓の音色が味わい深く花祭を盛り上げていきます。舞手と観客の距離が非常に近い熱気あふれる花祭です。