ヨーロッパ食堂~美味探求!!素晴らしき食の世界~

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黄金色に輝く「カツレツ」~イタリア北部の都市 ミラノへ

第八回のテーマは、日本人が大好きな、「とんかつ」のルーツ「カツレツ」。
その誕生の秘密をひも解くために、イタリア北部の都市・ミラノを訪れます。

ミラノはローマに続くイタリア第二の都市。商業、工業、金融の中心地であり、世界最先端のファッションの街としても知られ、多くの観光客で賑わいます。
そんなミラノで「カツレツ」のルーツを探るのは、西村 崇さん。ミラノ在住9年になる彼は、日本料理を世界に展開する「NOBU」のミラノ店で、寿司のヘッドシェフを務めています。
新井さんは、カツレツのルーツを求め、まずは「カツレツ」の専門店を訪ねます。ベーコン、チーズ、野菜など、自分好みの具材を選べることでも有名なお店で、なんとメニューには、カツレツだけでも16種類もあり、その数に圧倒されます。日本では、カツレツと言うと豚肉を使うことが多いですが、本場ミラノでは、必ず仔牛が使われていることを発見します。日本より細かいパン粉で揚げられたカツレツは、まさに「黄金色」。本場ミラノのカツレツが黄金色で作られる理由には、ミラノの人々の気質も関わっていました。

ミラノがあるロンバルディア州は、牛を良く食べる人々がとても多いと言います。そこでミラノから30キロほど離れたところにある牧畜農家のお宅を訪問します。良質な牛を生産するのには、その地域の風土はもちろん、こだわりの飼育方法があったのです。

そして、「カツレツ」が生まれた歴史背景を探るため、4世紀に建てられたというミラノで一番歴史のある教会へ向かいます。そこで出会ったのは、古くから伝わる一冊の歴史書。そこ歴史書から仔牛の肉にパン粉が付けられた起源を紐解きます。

さらに、100年以上の歴史をもつ人気のレストランを訪れ、最上級の「カツレツ」味の秘密を探ります。ミラネーゼたちが愛し続ける極上のカツレツ。そのお味とは!?