中国神秘紀行

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作品内容

シルクロード西域 天山北路とイリ河を行く ~新疆ウイグル~

今回は、中国北西部の新疆(しんきょう)ウイグル自治区を旅します。
新疆ウイグルは、かつてシルクロードが栄えた時代に西域(さいいき)と呼ばれ、西の果ての地でした。中国の中でもイスラム教を信仰する人々が最も多い地域で、ムスリムの人口は1000万人にもなります。またウイグル族、モンゴル族、カザフ族、ウズベク族など47もの民族が暮らし、様々な文化が花開いた所でもあるのです。天山北路(てんざんほくろ)と呼ばれるシルクロードのルートをたどりながら、そこに暮らす人々を訪ね、新疆ウイグルの魅力に迫ります。

最初に訪れたのは、新疆ウイグルの中心都市、ウルムチです。町に足を踏み入れると多くの民族が暮らす地だけあって、ヨーロッパ系、アジア系と町行く人々の顔は多彩です。町を彩る建築物も中央アジアの雰囲気が漂い、異国情緒に富んでいます。年間680万人もの観光客が訪れ、その観光客に人気なのが夜のウルムチです。五一星光夜市(ごいっせいこうよるいち)は800もの飲食店などが軒を連ね、商店街の長さは6キロにもなる大市場です。ここは新疆ウイグルの名物グルメが手軽に楽しめるとあって、連日大賑わいです。まるでシルクロード交易の時代を思わせる活気に溢れています。一体、どんな名物グルメが登場するのでしょうか。

天山山脈(てんざんさんみゃく)の北を走る、天山北路(てんざんほくろ)と呼ばれるシルクロードを一気に西へ。カザフスタンとの国境がホルコスです。ロシアからの物品が数多く輸入され、大型トラックが国境ゲートに連なります。

天山山脈からカザフスタンに注いでいる1本の河がイリ河です。この河を「母なるイリ河」と呼ぶ流域に暮らす人々は、一体どんな暮らしをしているのでしょうか。

チャブチャールという町を訪ねました。ここには清王朝時代の城壁が築かれ、イスラムの世界とは一変した様子が漂います。この町には、約300年前にはるか遠く中国東北地方からやって来た人々が暮らしていました。今では貴重な民族とされている錫伯族(シボぞく)の人々です。一体なぜ、東の果てから西の果てへと、錫伯族は足を運んできたのでしょうか。そこにはイリ河との深い関わりがあったのです。

イリ河を母なる河と慕っているウイグル族が多く暮らすイーニンの町。ここではウイグル族の伝統的な結婚式の様子を紹介。
シルクロードの荒野に暮らす人々と、その人々を支えるイリ河との絆を見つめます。

初回放送:2010年11月19日