中国神秘紀行
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情熱の商都 広州 ~広東省~
服飾関係の取引きは、中国の30%を占める。中国各地、アジア各地から朝ともなると、1万人を越える人々が商売の買い付けに来る。観光客にも大人気だ。中国のファッションの流行は、広州から始まるとも言われている。およそ1200年前から物資の海外交易が盛んに行われ海のシルクロードの港として発展してきた広州。さらに100年程前からイギリス人を相手に紅茶や陶磁器の取引きが行われた。広州は、古くから中国の南玄関として重要な港だったのだ。イギリス人との交易のなごりとして、今も広州にはバロック式の洋風建築が立ち並んでいる。
100年前の洋風伝統建築が続く町並み、南国らしく日よけのアーケードがある。一歩路地に入ると、長屋が続き広州の伝統的な庶民の暮らしが見える。家々が押し迫った様子は、かつての日本の町並みにもあった姿。人々は、いつも語り合い信頼の絆が深い。
庶民ののどかな暮らしの中に人情味の厚い広州人の人柄をみつめてゆく。そこには、広州名物/獅子舞が残っている。広東地方の伝統である獅子舞。正月や結婚式などお祝い事には、欠かせない縁起物。伝統の技はダイナミックで刺激的。広州人の熱気が伝わる。
ギョウザやシューマイなど蒸し料理を基本とした飲茶。どうして、こんなにまで飲茶は人気があるのか?それは、広州人の活力の源だ。手軽で早く、リーズナブルで様々な食材を豊富に食べる事ができるのが人気の秘密であり飲茶が生まれた理由だ。庶民のみならず広州の人々は、1日1度は飲茶を食べにゆく。広州で人気の飲茶店を紹介。飲茶は、広州人にとって手軽なコミニュケーションの場となっている。家族、友人、ビジネスと様々な情報が飛び交い、広州の活力の場がここから誕生してゆく。飲茶の種類、楽しみ方、こだわりを紹介する。
太平洋と注ぐ大河のデルタ地帯に位置する広州は高層ビルが立ち並ぶ大都会であるが、夜となれば川面にネオンが輝き美しい。ゆったりと癒しの時間を楽しむならば贅沢にナイトクルージングがいい。広州の川をゆくナイトクルーズは食事を楽しみながら夜景を見る事ができる。都会のほっとしたひと時。
広東料理は飲茶だけではない。海に近いこともあって新鮮な魚介類が、豊富にそろう。この海鮮料理も広州人の活力と情熱の源だ。「食は広州にあり」といわれるだけあって広州人はグルメ通だ。一体全体、何を食べているのだろう?コックが200人、メニューの種類が1000を越える広州の人気海鮮料理店を紹介する。ここの売りは、全てが生きたまま調理する新鮮さ!広州では、様々な食材が豊富なため家庭でも食を積極的に楽しんでもいるのだ。
日々忙しい広州人だが、ゆっくりと鋭気を養う格好の場所が誕生した。新しい観光ポイントなのだが、なんと釣り堀。のんびり自然を楽しみながら釣りでビジネスの疲れを癒す。
初回放送:2008年6月6日