今年のパリサロンの特徴は、クルマの未来像を模索する「混沌の時代」がようやく最終段階に入って、本来の落ち着いたショーに戻ったことだろう。ここではメルセデスとフォルクスワーゲンの2社から「エンジン持たないクルマ」の具体的な試作車が発表され、今後、何パーセントかのクルマはそれに充てなければならない事実が明らかにされた。その他のいわゆるコンセプトカーたちも、決して“ただ見せるだけのもの”ではなかったように思える。次回、2018年のパリサロンは120周年記念にあたるわけだが、そのときのメインテーマはきっと“完全自動運転”になっていることだろう。
登場車種:MERCEDES BENZ Generation EQ,VOLKSWAGEN I.D.,BMW X2,PORSCHE Panamera 4 E-Hybrid,NISSAN MICRA