近年のメルセデスは、正直に言ってヘキエキするほど車種が増えすぎてイヤになっているのだが、よそも同様だから仕方ないことなのだろう。それでも我々がメルセデスへのリスペクトを絶やさないのは、あたかも“大研究機関”の如く、実直かつ有用な技術開発を続けるメーカーであるからだ。そんな最新の成果が、今度のSLというクルマだ。
これにはなんと、クルマがコーナーに進入する際に車体を(自然の摂理とは逆に)内側に傾けてくれるサスペンションが付いているのだ。従来は3000万円超の12気筒AMGだけの“特権”だったのに、新型SL(V6/V8)ではそれが標準装備になっている。これはすごい。なお、4気筒1.6の新型SLC180も同時にテストする。
登場車種:Mercedes-Benz SL 400,Mercedes-Benz SLC 180 Sports