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ストーリー

5/21(金)の放送
#1225 「革新のジャガーXJ」

旧XJ・S・Xタイプ

ジャガーという名のクルマは今年、75周年を迎える。 そんな矢先に日本上陸を果たした新型XJは、1968年の誕生以来、40年以上を経て初めて劇的に生まれ変わった意欲作である。
品格という言葉が似合うスポーティーサルーンはそうザラにはないが、今度のXJは果たして、それに値するのか。そして、ドイツのライバルとはどう立ち向かうことになるのか。

XJ PREMIUM LUXURY

新しいジャガーXJは革新的なカタチである。いままでのXJとは、もはや何の脈絡もないようにも見えるし、ジャガーらしくないと感じる人も少なくないだろう。
ジャガーデザイン部門のチーフはイアン・カラム。93年にアストンマーチンの新しいカタチを生み出した人物だが、まだ13の子供のころ初代のXJに出会って、その美しさに打ちのめされた思い出があるという
それから40年以上。このアルミボディは、最初から大きなガラスルーフを前提として設計された。これほどの高級車としては、驚くほどの思い切った決断であり、また、それほどの力作であることの証でもある。

エンジンは、すでに絶賛の5リッターV8。スーパーチャージャーの方には、新たに470馬力仕様も加えられている。
新型XJの見どころは、外観にも増して、インテリアのすばらしさにある。従来のクラシックな雰囲気とは異なるイメージなのだが、このカタチといい、つくりの良さといい、見事としか言いようがないのである。
興味深い事実は、フロントサスペンションだけがエアからコイルに変わっていることだ。ジャガーのやることだから、明確な目的あってのことに違いない。

さて、劇的に生まれ変わったジャガーXJのライバルたちは、今後はどんな位置関係に立つことになるのだろうか。メルセデスやBMWだけでなく、ポルシェまでがその中に入るようなのだ。