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ストーリー

4/16(金)の放送
#1220 「3台の軽とパッソ総合比較」

ALTO X

スズキのアルトというクルマは、誕生からもう30年。そして生産台数は実に1000万台を超えたのだというからすごい。これで7代目となった新型アルト、グッドデザイン賞を受賞したほどのイメージチェンジは見事だが、基本のポリシーは変わっていない。可能な限りムダを省いて軽くシンプルに、そして価格も安く、ということなのだ。廉価版が73万円台から、そして簡素なバンは67万円台からという安さなのである。しかし、メーカーいちおしのユニークなCVTが選べるのは上級のGグレード以上。今回のテスト車は100万円を超える最上級のXというモデルになった。

Mira Cocoa プラスG

こちらはダイハツのミラ・ココアという新顔。と言っても発売は昨年夏のことだから皆さんすでにご存知のことだろう。ダイハツには、すでにムーブコンテというなかなか魅力的なケイがあるが、あれは全高1m64cm以上のいわゆるトールボーイで、都内の立体駐車場には入れそうにない。それに対してミラ・ココアでは、全高は1m53cm、ルーフレール付きのこのココアプラスでも1m56cmに押さえられている。そして、ボディスタイルは、四角い中にも丸みをおびていて、やさしい感じ。もちろん、女性心理をくすぐるためである。

TANTO Exe G

さてこちらは、ダイハツ・タントの派生モデル、エグゼ。フツーのタントが、小さな子供のいる家庭の実用車であるのに対し、このタント・エグゼは若者や、子育てから解放された親たちをターゲットにしているらしい。そのためにまったく別物とされたボディは、フツーのタントより2cm全高を抑え、タントの一大特長であるスライドドアもフツーのドアに変えられている。車重が50Kg以上も軽くなってネンピにも有利になっているのは、ひとえにこの新しいボディのおかげのようである。そんなタント・エグゼ最大の売りは、とてもケイとは思えない、実に立派なリアシートのようである。

PASSO 1.0X "L Package"

最後の1台がこの新型パッソ。もちろんケーではないのだが、限りなくケーに近い価格帯から、ここに並べてみたいと考えたのだ。すっかり趣を変えたボディは、こましゃくれた感じの従来型よりもずっと長く見えるが、実は5cmも長くはなっていない。ダイハツが主導的に開発したいといわれるパッソおよびブーンというクルマは、全長が極端に短いトヨタIQを別にすれば、あのフィアット500に次いでコンパクトなクルマなのである。今回選んだのは当然、小さいほうの3気筒1.0。但しグレードは、廉価版のVパッケージより20万円も高いLパッケージの方である。