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ストーリー

2/12(火)の放送
シトロエンDS

シトロエンDS21M

フランスの「ドリームボート」と呼ばれたシトロエンDS、その衝撃的なデビューは今から36年前、1955年秋のことであった。パリサロンの会場にまるで宇宙船のようにたたずんでいたこの新時代のトラクションアバンは時代を先取りした革新的なクルマであった。それが20世紀最高の工業製品であったという賛辞など知らなくても、DSが20年の間に150万台以上も作られてきたことを思うとやはり尊敬の念を禁じ得ない。

ハイドロニューマティックサスペンション

フロントが特殊なダブルウィッシュボーン、リアトレーディングアームのサスペンション、そして前衛的な流線型ボディ。しかし、DS最大の特徴は金属スプリングのかわりにオイルとガスの圧力を利用したハイドロニューマティックサスペンションを備えていることであった。ブレーキペダルは単に油圧バルブを開くためのものであり、円錐形ラバーに包まれたボタンにすぎない。

シトロエンDS23

当初1.9リットルだけだった4気筒OHVエンジンは最終型のこのDS23では2.3リットルとなり、インジェクション仕様で130馬力、2ペダルの4段マニュアルと組み合わされた。動くサロンとも呼ばれたDSのインテリアはフランス・プラスティック芸術からアメリカ的デザインへと変化していったものの、まるで応接間のような分厚くソフトなシートはそのまま、プレステージュと呼ばれる豪華仕様も少数ではあるが用意された。