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ストーリー

7/24(火)の放送
歴代の最速フェラーリたち

Ferrari F40

カーグラフィック9月号の特集のメインは、フェラーリの60周年。この機会に、近年のフェラーリのいわば象徴であるFフォーティーから、フィフティー、エンツォ、そしてFXXに至るまでの特別なフェラーリをすべて、思い切り走らせてみようという訳である。かつて、時速300キロを軽く突破してしまうそんな怪物は、それが最初で最後だろうと誰もが思った。それは、晩年のエンツォ・フェラーリに贈るためにたった一度だけ許された特別なフェラーリの筈だった。

Enzo Ferrari

Fフォーティーがフェラーリの40周年を祝う87年にデビューしたのに対して、Fフィフティーは50周年にはちと早すぎる95年にお披露目された。そして、当初はF60とかF140あるいはFXとも噂された次なるフェラーリの象徴は、エンツォと命名されて2002年のパリサロンに登場したのだった。そしてこれこそは、今度こそ本当にF1のフィーリングまで身に付けたロードカーとして、たちまち史上最速にして最良のフェラーリの称号を得ることになったのである。

Ferrari FXX

エンツォの生産を2003年に切り上げたフェラーリは、2005年、エンツォの究極的発展モデルを登場させた。V12ユニットの排気量をさらに264ccだけ拡大して、今度は8500回転で800馬力を発生するというまさにモンスターである。価格は150万ユーロとのこと。つまり2億数千万円の代金と、世界14か国で開かれるイベント参加のための時間が用意できる人だけのものという、これこそ歴史上もっともエクスクルージブなフェラーリなのである。