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ストーリー

3/6(火)の放送
水素で走るクルマ

TOYOTA FCHV

水素を燃料として走るクルマが、実用化のすぐ手前まできている。ご存知、燃料電池と、もうひとつはガソリンの代わりに水素を燃やす水素エンジンのクルマである。今回は、そんな、水素で走るクルマだけの大特集である。まずはトヨタ。フロントドライブながらSUV風の堂々たるこのクルマは、2002年12月、世界に先駆けて限定販売を開始した注目の1台。プリウスで実績を積んだニッケル水素バッテリーを備えることが最大の特徴で、航続距離は300キロという。

HONDA FCX

後発ながら、ホンダは意欲的かつ個性的なクルマを作り上げている。スタックはバラード製ながら、バッテリーは敢えて使わず、ホンダ自製のウルトラキャバシタを採用。4名乗車で355キロの航続距離を実現している。どうやら、水素というこれから主役のひとつになりそうな燃料は、これまで120年以上も使われてきたガソリンと比べて、特別に危険なものではなさそうである。タンクや配管から漏れてしまった場合にも、流れ出た場所に溜まるガソリンよりも、むしろずっと危険性が少ないという。

マツダRX-8ハイドロェンRE

さて、これは出光興産が水素の実用化テストを続けている世界唯一の水素ロータリー、マツダRXエイト。BMWとは違ってこちらは多くの燃料電池車同様の高圧水素を使う。水素での航続距離は短いが、ガソリンに切り換えれば、合計で650キロも走れるという。千葉県市原市に開設された出光の水素ステーション。フツーの灯油から水素を取り出す技術は世界初の試みだし、ガソリンスタンドに隣接する水素ステーションは日本初なのである。ここに来ると、もう水素の時代なんだなぁと思ってしまいそうだ。