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ストーリー

8/17(火)・8/22(日)の放送
MEMOIR <Good Wood Part1>

往年の名車から最新のF1まで

普通にはまず見られない車たちが世界中から集い、名ドライバーがそのステアリングを握る。GOOD WOODの「FESTIVAL OF SPEED」はききしにまさる大イベントなのであった。F1からラリーカー、ストックカー、果てはバイクにいたるまで、ありとあらゆる種類のコンペティ ションマシンたちが集まる「FESTIVAL OF SPEED」は、初夏のイギリス、グッドウッドの広大な荘園、マーチ卿の私有地で今年も3日間にわたって盛大に繰り広げられた。ミュージアムから抜け出し てきたような車たちも、初期のレーシングカーから戦前のインディーズカー、そして最新のF1やルマンプロトにいたるまで、なんと参加台数は約250台にも 及んだ。勿論、フェラーリの50周年を祝うスペシャルイベントも用意されている。

フェラーリの50周年

6月20日から22日まで、3日間にわたって繰り広げられた「FESTIVAL OF SPEED」は金曜日から日曜日まで、そのスケジュールはびっしり。荘園の邸宅、グッドウッドハウス前のエントランスには、フェラーリの50周年を祝う巨 大なモニュメントが建てられ、その周りには、歴代のレーシングフェラーリたちが並べられた。最新のF1に驚いていると、古いグランプリバイクやスーパーバ イクもずらりと勢揃い。パドックはまさに世界一のモーターミュージアムなのである。

グランプリレース

第二次大戦前の1937年、いわゆる750キロフォーミュラの最後の年となった。当時、国威発揚に全てをかけるナチスから莫大な援助を受けたメルセデスと アウトウニオンのドイツ勢は、当然のごとくグランプリを席巻。その一翼を担ったのが、アウトウニオン、ピーワーゲンであった。そのピーワーゲンの一台、ヒ ル・クライム専用に作られたタイプCが、このほど、イギリスのレストアショップ、クロスウェイト&ガーディナーによって、完璧なまでに復元され、ここグッ ドウッドでお披露目されることになった。60年も昔のまさに幻の車が主役のジェンクスフォールにおけるそのお披露目会は、まるでニューマシーンの発表会の ようであった。