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ストーリー

8/3(火)・8/8(日)の放送
クアトロポルテ&ジャガーXJ&S-TYPE

フルモデルチェンジとなった新型クアトロポルテ

現代のマセラティクアトロポルテが正式にデビューしたのは昨年のフランクフルトショーでのことだった。クアトロポルテとは英語で言えば単にフォードアー。それがこれだけ意味ありげな社名になってしまうのだからイタリア語ってやっぱりすごい。それはともかく初代誕生から40年経て生まれたこの5代目のクアトロポルテは初めてのぺニンファリナデザイン。今度こそ本気で沢山作る計画のようだ。

モデナの名門マセラティ

フェラーリとは古くから密接な関係にあるぺニンフアリーナだが、モデナの名門マセラティとはむしろ疎遠であった。今回の仕事は実に50年振りなのだという。これこそマセラティとは長年ライバル関係にあったフェラーリが今やその親元となったことによるひとつの収穫というべきものだろう。その後数度に亘る経営の交代があったが、格別な意味を持つクアトロポルテの名はフェラーリを親元とする新体制の下で5代目として継承された。今度こそ本物。エンジンもセミオートマも基本はフェラーリと分け合うものだし、デザインは決してよそでは出来ないような極みに達しているのだ。

ジャガーのXJ6

さて後半はジャガーである。先程のマセラティが決して法外な価格ではなかったからそれと横並びの贅沢なXJシリーズ、スーパーV8とXJRを持ち出す手もあったのだが、今回は敢えて新着の一番安いXJである6気筒のXJ6をテストすることにした。早くから日本導入が待ち望まれていたこのXJ.6。安いとは言ってもXJ8 3.5と比べて50万円とは変わらず消費税込みで894万円とかなり贅沢なことには変わりがない。その代わり高度なアルミボディを始め、エアサスペンションなども殆どそのまま。とても魅力的なのである。

ジャガーS-Type

そしてもう1台のジャガーはマイナーチェンジを受けたばかりのSタイプ。XJシリーズよりほんの一回りだけコンパクトなSタイプは98年のデビュー当時は正直なところ未完成な部分が目立つ車だったが、2002年以降の大幅改良型はまるで別もの。つまりジャガーサルーンの名に恥じぬものに生まれ変わっている。そしてこの最新型はボンネットをアルミに変えたのを始め、各部のデザインにも手を加えたものである。