世界の名画 ~美の迷宮への旅~
ストーリー
→ バックナンバー
生まれ変わった美の殿堂 パリ・オルセー美術館
芸術の都パリでルーブル美術館と人気を二分する美の殿堂、オルセー美術館。1986年の創設から四半世紀を経て初の大改装工事を行い、2011年秋に新生オルセーとしてのスタートを切りました。展示室の内装などを全面的に改めたことで、おなじみの名画もそれまでとは表情が一変。作品の魅力がさらに増したと、来館者の評判も上々です。
オルセー美術館が収蔵するのは、19世紀後半から20世紀初めにかけて、美術史が激動していく時代に生まれた名画の数々。その目玉となっているのが、マネ、モネ、ルノワール、ドガなど、印象派の巨匠たちのコレクションです。今回レイアウトを見直したことで、ミレーやクールベなど印象派誕生前夜の画家たちから、ゴッホやゴーガンをはじめとするポスト印象派、さらには象徴主義にいたるまで、作品を鑑賞しながら美術史の流れをスムーズにたどることができるようになりました。
新生オルセー美術館はどう魅力的に進化を遂げたのか。それを確かめるべく、今回パリを訪ねたのは、アートディレクターでありエッセイストでもある結城昌子さん。印象派を知り尽くし、オルセーに何度も足を運んでいる彼女が、生まれ変わった美術館の新たな楽しみ方を探り、名画の数々をユニークな切り口で、わかりやすく読み解いていきます。
番組では、ルノワールの傑作「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」が生まれたモンマルトルや、ゴッホが最晩年を過ごしたパリ近郊の農村オーヴェール・シュル・オワーズなど、印象派の活躍の舞台も訪ね、当時の時代背景や創作の秘密にも迫ります。
19世紀半ばから20世紀初頭まで、芸術の都パリで活躍した巨匠たちの活躍の軌跡を、その作品とともにたどる世界の名画、拡大スペシャル版。印象派のあの名作から知られざる傑作までたっぷりとご紹介しながら、新しくなったオルセー美術館の魅力を徹底解剖します。ナレーションは俳優の要潤さんです。