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ストーリー

大自然の国・カナダを行く
4 北極圏の旅

日本の総面積の約27倍もの国土を持ち、世界で2番目に広い国であるカナダ。多様な自然に囲まれたその大地は、私たちの想像を超える景色を見せてくれる。世界中で活躍するサバイバルの専門家レイ・ミアーズが、雄大なカナダを訪れ、過酷な大自然とその開拓に挑んだ探検家たちの足跡をたどる6回シリーズ。第4夜は、カナダ北極圏を訪れる。
19世紀、カナダ北極圏を探検したジョン・レイというイギリス人がいた。カナダの毛皮貿易の最大手「ハドソンズ・ベイ・カンパニー(ハドソン湾会社)」に雇われた彼は、それまで空白になっていたカナダ北部の地図を完成させ、新しい貿易ルートである "北西航路"を発見する。
レイは、ジョン・レイが歩いた道のりをたどりながら、雪原を歩くための"かんじき"やイヌイットの住居である"イグルー"作りに挑戦。イヌイットの知恵を吸収し、極寒の地を進み北西航路を発見したジョン・レイの偉大さに迫る。

世界で活躍するサバイバルの専門家レイ・ミアーズが訪れるのは、カナダ北極圏。"北西航路"を発見した探検家ジョン・レイの足跡をたどる。
カナダの毛皮貿易の最大手であり、国の開拓を推し進めていた「ハドソンズ・ベイ・カンパニー(ハドソン湾会社)」は、列強諸国に対抗するため、新しい貿易ルートを探し求めていた。その悲願の貿易ルート"北西航路"を発見したのが、ジョン・レイだ。
旅はスコットランドのオークニー諸島から始まる。カナダへの航海の中継地点だったこの土地で、ジョン・レイは医師としてハドソンズ・ベイ・カンパニーに雇われる。しかしカナダに渡り、イヌイットに出会ったことで彼に転機が訪れる。彼らが雪深い森で暮らすために培ってきた知恵を学んだことにより、探検家としての才能を開花させたのだ。その実力を見込んだ「ハドソンズ・ベイ・カンパニー」は、1845年にカナダ北部の地図を完成させるようジョン・レイに命じる。
彼は狩りや釣りによって自給自足をし、雪で作った家である"イグルー"に住みながら旅をしていった。レイは、ジョン・レイが北極圏への探検の際に立ち寄ったペリーベイを訪ね、イヌイットの文化を体験する。彼らが代々伝えてきた狩りの方法や"イグルー"作りを学び、先人たちが残した知恵に感嘆する。
探検を続けたジョン・レイは、ついに開拓の最後の鍵となるレイ海峡(本人の名からのちに命名)を発見、"北西航路"を確立したのだった。