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ストーリー

大自然の国・カナダを行く
3 ハドソン湾から

世界で2番目に広い国・カナダ。多様な自然に囲まれた大地は、私たちの想像を超える景色を見せてくれる。世界中で活躍するサバイバルの専門家レイ・ミアーズが、雄大なカナダを訪れ、過酷な大自然とその開拓に挑んだ過去の探検家たちの足跡をたどる6回シリーズ。
第3夜となる今回は、カナダ北東部ハドソン湾から北部のノースウェスト準州までをめぐり、イギリス人探検家サミュエル・ハーンの足取りをたどる。
1760年代のカナダ。毛皮貿易の最大手「ハドソンズ・ベイ・カンパニー(ハドソン湾会社)」は、銅山を見つけるため探検隊を派遣する。そのリーダーに選ばれたのが、海軍出身のイギリス人青年サミュエル・ハーンだった。意気揚々と出発したものの、慣れない土地での旅に苦戦を強いられるハーン。だが土地に順応し、先住民の協力を得ることで、ついに探検を成功させる。
未開地で生き抜くための生活の知恵が詳細につづられたハーンの日記は、後に続く探検者たちの貴重な道しるべとなった。レイはハーンの日記を元に、カバノキの皮を使ってポットを作るサバイバルスキルを紹介。また、現地の先住民たちにインタビューを行い、当時の生活やハーンについて深く掘り下げていく。
世界で活躍するサバイバルの専門家レイ・ミアーズが訪れるのは、カナダ北東部ハドソン湾から北部のノースウェスト準州。歴史に埋もれた偉大なイギリス人探検家サミュエル・ハーンの足跡をたどる。
サミュエル・ハーンは1745年、イギリス・デヴォン州で生まれ、10代前半でイギリス海軍に従軍。退役後、カナダに渡ったハーンは、毛皮貿易の最大手「ハドソンズ・ベイ・カンパニー(ハドソン湾会社)」に就職、銅山の探索に派遣される。
レイはハーンが書いた日記を元に、「ハドソンズ・ベイ・カンパニー」の貿易拠点であったプリンス・オブ・ウェールズ砦(とりで)を訪れ、偉大な探険家に思いをはせた――ここは、ハーンが1769年に探検へと旅立った出発地点であった。
探検隊は礼砲を受け華々しく出発するが、土地に対する知識不足から様々な困難に見舞われ、1ヵ月余りで帰還を余儀なくされる。だがハーンはあきらめず、数ヵ月後、再び探検に挑む。 
前回の失敗から学んだ彼は、先住民族を装い2度目の探検へと出発。だが、またもやハーンの前に困難が立ちはだかる。飢えに苦しみ、挙句の果てには追いはぎにあってしまう。
しかしそんな中、ハーンはマトノビーという先住民族の指導者に出会い、旅を共にすることに。土地に精通していたマトノビーの協力を得て、1771年、一行はついに目的地に到達するのだった。だが、そこでハーンが目にしたのは豊富な鉱床ではなく、先住民族同士の絶え間ない争いだった…。
レイはハーンの日記を元に、カバノキの皮を使ったポット作りなどサバイバルスキルを紹介。また、先住民族たちにインタビューを行い、当時の生活やハーンについて深く掘り下げていく。