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密着!夜の動物園 「眠り」の謎に迫る
科学が発達し、さまざまな研究が進んだ現在でも、動物たちの「眠り」については、まだよく知られていないことも多い。
今回、夜の動物園にカメラを設置して、動物たちの行動に密着する。昔から動物の活動に影響を与えてきた周りの明るさの変化や、泳ぎながら眠るためにイルカが手に入れた驚きの方法、動物たちも夢を見ている可能性があることを示す貴重な映像、そして、最近の研究でわかってきた、動物たちの「眠り」についての新たな事実なども紹介する。昼間の動物園ではなかなか見ることができない、知られざる動物たちの行動と、「眠り」の謎に迫る!
科学が発達した現代でも、動物たちの「眠り」については、まだよく知られていなことも多い。そこで、夜の動物園にカメラを設置して、さまざまな動物を観察するという調査が開始された。
日が落ちると、ゴリラはすぐに寝床を作り、眠りについた。周囲の明るさの変化は、昔から動物の活動に影響を与えているのだ。夜も更けてくると、他の動物たちも眠くなってきたようだ。フラミンゴは、危険を避けるため池の中央に集まって、交替で見張りをしながら眠っている。アリも見張り役を立てながら、群れで眠る。ペンギンも交替で眠るようだ。このように、動物たちは環境に合わせた「眠り」がとれるよう進化してきた。例えば、シマウマは立ったまま眠ることができるし、ナマケモノは木にぶらさがったまま眠ることができる。
さらに、水中で睡眠をとらなければならないイルカは、脳の半分だけを眠らせることができるという。片方の目だけを開け、もう一方は閉じた状態で泳ぎながら眠るのだ。ところが最近、脳全体で眠ることもあるという可能性が出てきた。もしそうなら、脳を半分ずつ眠らせることができるのに、わざわざ脳全体を眠らせるのはどうしてなのだろう。その答えはまだわかっていない。イルカなど、動物の睡眠ついては、現在も研究が行われている状況だ。しかし、今回行った動物園での調査で、動物の「眠り」は、種によって大きく違うことが明らかになった。これは、厳しい環境の中でも睡眠がとれるよう、進化してきた結果なのだ。昼間の動物園ではなかなか見ることのできない貴重な映像とともに、その秘密に迫っていく。