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驚異の恐竜王国 デジタル・リマスター版 3 終末への道
南極の氷の森に適応したラエリナサウラ、そして恐竜王国の最後の200万年を支配したティラノサウルス。彼らに、最後のときが迫る。
白亜紀中期。南極には、厳しい冬に適応した恐竜、ラエリナサウラが生息していた。彼らは、春が訪れると巣を作り、卵を産む。生まれた子どもたちは夏の間に成長し、外敵から身を守るすべを学んでいく。やがて冬が近づくと、ラエリナサウラは森の中央へと移動し、集団となって、ある行動を起こす。果たして、過酷な冬を生き延びるために彼らがとった行動とは?
白亜紀後期。地上には、凶暴な肉食恐竜、ティラノサウルスが君臨していた。一頭のオスのティラノサウルスが、トリケラトプスを倒した。自分が食べるためではなく、メスへのプレゼントにするためだ。オスは、エサでメスの気を引き、繁殖に成功する。数カ月後、3頭の子供たちが生まれた。しかし、その頃、巨大な彗星(すいせい)が地球へと近付きつつあった。1億年以上にわたって地球を支配してきた恐竜の時代は、ついに終わりを迎える。
南極で過酷な寒さを生き抜くラエリナサウラ、そして圧倒的な強さで地上に君臨したティラノサウルス。地球に彗星(すいせい)が激突し、彼らに最後のときが訪れる。
1億600万年前の白亜紀中期。南極点から数百キロメートル離れた森にラエリナサウラが生息していた。南極の厳しい冬に適応した恐竜だ。体長は約2メートル。その大きな目は、暗い冬でも食べ物を探すことができる。ラエリナサウラは、食料が乏しくても生き延びられるよう、群れを作って暮らしていた。彼らは、春が訪れると巣を作り、卵を産む。卵は、大部分が肉食恐竜に食べられてしまうが、3頭の赤ん坊が無事に卵からかえった。生まれた子供たちは夏の間に成長し、外敵から身を守るすべを学んでいく。やがて冬が近づくと、ラエリナサウラは森の中央へと移動し、集団となって、ある行動を起こす。過酷な南極の寒さに耐えるため、彼らは、どのような行動に出たのだろうか?
6550万年前の白亜紀後期。大陸は、現在の形に近づきつつあった。絶え間なく続く地殻の変動。それは、火山活動の活発化を招いた。何百年も噴火が続き、大気が有毒ガスで汚染されるなか、地上を支配していたのは、肉食恐竜ティラノサウルス。繁殖の季節、1頭のオスのティラノサウルスが、トリケラトプスを倒した。自分が食べるためではなく、メスへのプレゼントにするためだ。メスのティラノサウルスは、オスより体が大きく攻撃的であるため、自分が攻撃されないようにするには食べ物で気を引くのが一番なのだ。オスは、エサでメスの気を引き、繁殖に成功する。数カ月後、3頭の子供たちが生まれた。しかし、その頃、巨大な彗星(すいせい)が、地球との衝突コースに近づいていた。1億年以上にわたって続いた恐竜の時代は、ついに終わりを告げる。