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海の女王・マンタの謎
多くの謎に包まれた世界最大のエイ・オニイトマキエイは、通称マンタと呼ばれる。その美しさに魅せられたアンドレア・マーシャルは、世界有数のマンタの生息地に移り住む。滅多に見ることができないマンタの繁殖の様子や食事風景、傷ついた体を癒やす驚きの習性、発信機による追跡調査で分かった高い潜水能力、これまで謎とされてきた出産ポイント、そして新種のマンタの生態がアンドレアの研究によって次々と明らかになる。
今、マンタの生息数は激減している。食用や漢方薬の原料にするため人間が乱獲しているのだ。アンドレアは調査を続けることによって、種の存続が危ぶまれるマンタを救う道を探っている。
アンドレア・マーシャルと共に、謎のベールに包まれた世界最大のエイ・オニイトマキエイ、通称マンタの生態を探る。舞台は世界有数のマンタの生息地、モザンビークのトーフォ・ビーチ。アンドレアはここで世界最大のマンタを研究している。
まず明らかになったのは繁殖の様子。実は、浅瀬に暮らすマンタのほとんどがメスで、オスは繁殖期だけに現れる。求愛時には優雅なダンスを見せる。発信機を使った調査の結果、マンタが出産する場所が近海にある可能性も高くなった。
次に新種の発見。これまでマンタに分類されていた小型と大型のエイが別の種であることを突き止めたのだ。アンドレアは外洋を回遊する大型種を追って、モルジブの海へ。トーフォに戻った後も、サンゴ礁で調査を続ける。だが、いずれも空振りに終わってしまう。
そんなある日、ついに大型種と遭遇。発信機を取り付けて追跡調査した結果、その行動範囲は、アンドレアの予想よりも深く広いことが分かった。
今、マンタの生息数は激減している。食用や漢方薬の原料にするため、人間たちが乱獲しているのだ。絶滅することがないよう、アンドレアは政府にトーフォ海域の保護を訴えている。自分の研究がマンタの未来を救うと信じて、アンドレアは今日も輝く海へ潜る。