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「アニマル・カメラ 最新テクノロジーが動物たちに迫る
空と砂漠の動物たち」
最新技術を使って動物の行動を分析し、謎を解明していくシリーズ。第2夜も驚くべきテクノロジーで、空中を舞う鳥たちと、砂漠に生きる動物たちの生態に迫る。 動物たちは灼熱の砂漠を生き抜くために、多くの変わった習性を持っている。足の裏を冷やすために奇妙なダンスを披露するシャベルカナヘビ、地中へと潜って熱さをしのぐカメレオン。さらに、草が風にそよぐ音を、地中で聞くことができるキンモグラ。砂漠で数少ない草むらを探し当て、餌を獲得しているキンモグラ。そして、巨大なスケールで砂漠を移動する象。象は、水や食料の確保のために非常に長い距離を移動していることが、衛星によって捉えられた。さらに、象はその巨大な足の裏を通じて、地中の振動を感じ取る能力を持つことも検証されている。砂漠の動物たちが持つこれらの驚くべき能力の数々を明らかにするのが、サーマル・カメラや変換機など最新技術の数々だ。テクノロジーが解き明かす知られざる動物たちの姿が、自然に対する新しい見方を提供してくれることであろう。
まずは、小型カメラを使って空を飛ぶ鳥の視点を体験。空中を自由自在に飛び回るイヌワシ、ハヤブサ、ハイタカに取り付けられた小型カメラが、空からの風景を捉えた。鳥が空中を飛ぶスピードや、急降下する角度を捉えた映像を紹介するだけでなく、なぜ鳥が飛べるのか、その謎を徹底的に解き明かす。レーザーなどの最新技術で、鳥の羽によって引き起こされる空気の渦を分析することによって、その秘密を解明。さらに、レーダーと無線でマルハナバチの行動を分析することで、ハチが飛ぶ経路や目的を追跡する。それによってマルハナバチが、予想以上の速さで飛んでいたことや、最短コースを選んでいたことなど、様々な事実が明らかになる。 さらには、アフリカのナミブ砂漠で暮らす生き物たちの生態にスポットを当てる。砂漠で活躍する最新技術のひとつが、熱の高低によってカラー映像が映し出されるサーマル・カメラ。シャベルカナヘビの不思議な行動が分析され、奇妙に見えた一連の動作には、実は熱を冷ますという目的があったことが明らかになる。また、地中の振動を音に変換して聞くことができる機械、ジオフォンや、音を大気中ではなく地中で流すことができる特別なスピーカーなども登場。キンモグラが餌を探し当てる方法や、像の驚くべき能力がそれらの最新技術によって次々と検証されていく。人間の永遠の憧れである鳥、そして極地で生きる不思議な生き物たち。最新技術の力を借りなければのぞくことのできない、動物たちの世界が、ここに明らかにされる。