スパイカメラが見た!
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スパイカメラが見た!
野生のトラ一家に密着 1 誕生
©BBC
野生のトラの自然な姿を撮影したい。そのために撮影班が取った手段は意外な方法だった! 森の奥深くに住むトラを撮るのは、非常に難しいことだ。だが、トラはゾウの存在には慣れている。そこで撮影班は、木の幹などの形にカムフラージュしたカメラを作製。ゾウにカメラマンをやらせたのだ! 初めは誰もが成功を疑ったこの撮影方法で、トラの自然な姿をカメラが至近距離から収めていく。
中央インドに位置するペンチ・トラ保護区。ここにスパイカメラを携えたゾウが潜入! 偶然にも生後10日の子供4頭を連れた母親トラを見つける。撮影班は、
・リモコン式の"トランクカム"
(ゾウが鼻(トランク)に持って運ぶ。設置することもできる。)
・リモコン式の"タスクカム"
(トランクカムより小型で牙(タスク)に装着する)
・動きに反応する"ログカム"、"ロックカム"
(木の幹や岩のような外観。近くで動物の動きがあると作動。数日放っておいても機能する。)
を駆使し、今まで明かされなかったトラの自然な姿や子供の成長を追う。
子供のトラにとって、ジャングルは多くの危険が潜んでいる場所だ。4頭すべてが成体になるまで生き延びるのは非常にまれなことだ。途中、雨季で撮影を中断する。生後10ヵ月の頃、再び撮影に戻ると4頭の元気な姿があった…。