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ヒマラヤの神秘・幻のユキヒョウに迫る!
中央アジアの山岳地帯に住む動物、ユキヒョウ。その名の通り、雪のように白い美しい毛皮を持ったこの生き物は、険しい山奥に生息するため、姿を見かけることもまれな存在だった。このユキヒョウに魅せられた二人の男、ジャーナリストのニサール・マリクと、カメラマンのマーク・スミスが、今まで映像に記録されることも少なかったこの幻の生き物の撮影に挑戦するため、パキスタンの山岳地帯へと向かう。
ユキヒョウの数や生息エリアを知るためには、彼らの中の一頭にセンサー付きの首輪を付けることが必要だが、果たして成功するのだろうか?垂直に近い険しい断崖絶壁を、獲物を求め、しなやかな動きで飛ぶように走り回るユキヒョウと、それから逃れようと駆け巡る野生のヤギの仲間・マーコールの激しいチェイスの映像は、迫力満点だ。雪におおわれた冬から、緑の夏へと、ヒマラヤ山脈の雄大な風景と季節の移り変わりをとらえた映像も美しい。
ジャーナリストのニサール・マリクと、カメラマンのマーク・スミスがパキスタンのチトラールにやって来た。ユキヒョウに魅せられた彼らは、辛抱強い調査と情報収集で、豪雪を逃れて人里の近くまで下りてきたユキヒョウの母子を発見。彼らの狩りの訓練の様子を撮影する。
ニサールは、ユキヒョウの姿を多くの人に見せることが、テロや麻薬といった政治的な問題ばかりが注目されるパキスタンの、美しい自然や人々の姿を知ってもらうきっかけになってほしいと語る。科学者チームも合流し、センサー付きの首輪を付ける作戦が行われる。成功すれば、得られるデータで彼らの保護につなげていけるのだ。しかしユキヒョウは大きな首輪を付けられても、断崖絶壁でのあの素早い動きと狩りができるのだろうか?またニサールは、ユキヒョウを害獣と考える地元の人々にも映像を見せ、対話をすることで、ユキヒョウがパキスタンの皆にとって貴重な財産であることを伝えていく。