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ストーリー

環太平洋火山の旅~大地の歴史をさぐる~
2 カリフォルニア

地質学者イアン・スチュアートが、火山や地震の多い環太平洋地域を旅して、大地がどのように人間の歴史・文化を方向づけてきたか、さまざまな謎を解き明かしていくシリーズ。
今回は、カリフォルニアの人々がなぜ、悲惨な地震や、地すべり、山火事に甘んじて暮らすのか、その理由を問う。彼らの危険を顧みない文化は、19世紀に富を求めて金や石油を探しに来た者たちの時代への、後戻りと言えるのか? それともカリフォルニアの人々はただ、現実を直視しようとせず、否定して生きているだけなのだろうか…?

カリフォルニアの人々は日々、地震に襲われるかどうか知らずに暮らしている。それはこの地球で最も美しく、豊かで、科学技術が発達した地域の一つにとって、恐ろしい欠点に見える。だが、地震をもたらす、その同じものが、美しさや豊かさ、その他諸々を創造し、カリフォルニアを独特な土地にしているのだ。
 太平洋プレートと北アメリカプレートがすれ違うサンアンドレアス断層は、シエラネバダ山脈を押し上げた。この山脈は、カリフォルニアが切望する全ての水の水源となり、不毛の砂漠を住める環境に変えている。断層によって生じた、石油や金が採集される谷には、19世紀に大勢の人々がドッと押し寄せた。大地震が起きる度に、危険を嫌う人々はより安全な内陸部へと移り、それに代わって、企業家精神あふれる危険を顧みない人々が新たに流入した。これによって、ハリウッドの発展や、現代のコンピューター産業発祥の地であるシリコン・バレーが、生み出されたのである。