BBC地球伝説

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ストーリー

自然の猛威
大洪水

地球を襲うさまざまな水害は、環境を破壊するだけではなく、自然の恵みでもあることを訴えた作品。壮大な自然の猛威によって人間が被る被害とともに、その中で小さな動植物が一生懸命に生きる姿が動物の視点で描かれている。

オーストラリア砂漠地帯を襲う鉄砲水は、生き物を飲み込み死に至らしめるが、同時に植物を育て土地を再び活気づかせている。
世界最大級の洪水が毎年襲うブラジルの「浸水した森」には、環境に適したアリたちがいる。水を避けて木の上に巣をつくるハキリアリや、自らいかだになって新たな土地へと旅立つフシアリなどである。生き物は与えられた環境の中で、精一杯知恵を絞って生きているのである。
歴史上最大の「洪水」は今から1万4千年前に起こったという。北米大陸の氷床が溶けて湖の水が溢れ、山の頂き以外は全てが水没するという地球上の大事件であった。しかし結果的にその洪水は起伏に富んだ土地を作り、動物にとってよりよい環境を作り出した。今我々は、まさにその恩恵を享受しているのである。