BBC地球伝説

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ストーリー

自然の猛威
大火災

地球上の人類、動植物に大きな脅威となる大火災。番組では、雷で発生した小さな火が燃え上がって炎の海となっていく様子、各国の噴火の実況映像など驚異的な自然のパワーを伝える数多くの映像を紹介する。また、火災の最中や直後の森林、有毒ガスの立ち込める噴火口付近など、カメラが入っていくことの少なかった場所で活動する生き物たちの珍しい映像が登場する。

人類にとっては大きな脅威である大火災だが、自然界では工夫して難を逃れるものや、逆に炎を利用して生きているものもいる。世界各地の森林火災や火山噴火の様子を通して、生き物たちが大火災をたくましく乗り越えていく姿を紹介していく。
森林火災は、雷によって発火することが多い。オーストラリアでは、ユーカリの木やススキノキなどの植物は、葉の一部を徹底的に燃やすことで幹に火がまわらないようにしている。そのことを知っているテントウムシなどの小動物は、幹の近くに潜り込んで火が収まるのを待っているのだ。バンクシアという裸子植物は、火事の煙で種子が眠りを覚まし発芽の準備を始める。そして炎が静まると、焼け死んだ昆虫を食べにコウノトリなどの捕食者が現れる。また、火事が起こると種子が地面に落ち、灰を養分に成長する北アメリカのセコイアスギという大木もある。
その他にも、火山噴火の溶岩流によってできた溶岩洞窟に棲むコウモリ、地熱で卵を温めるスラウェシ島の鳥など、大火災の恩恵を受ける生き物が数多く登場する。