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ストーリー

水中のハンター・サメ 驚きの生態に迫る!

サメは、4億年以上にわたって進化を続けてきた。過去から現在まで、完璧な姿をしたサメはいるだろうか。もしいるとしたら、それはどのサメだろうか。案内役のマイク・ドゥグレイが、現存するサメの映像とコンピュータ・グラフィクスによる過去のサメの画像を駆使しながら、特徴的なサメの姿を紹介する。

力強い体と歯が武器のホホジロザメは、もっとも恐るべき最大の捕食魚で、魚の中に敵はいない。しかし、過去にさかのぼると、ホホジロザメよりもはるかに大きく、巨大なあごと歯を持つサメ"メガロドン"がいた。マイクは、メガロドンの歯の模型とCGとともに、その生態を紹介する。
次に、体は大きいが捕食魚ではなく、水をろ過してプランクトンを摂取するフィルター・フィーダーたち、ジンベイザメ、ウバザメ、メガマウスが紹介される。
クッキー・カッター・シャーク(ダルマザメ)は、吸盤のような口と強力な歯を使って、自分よりもはるかに大きなクジラ、マグロなどの動物から肉片を食いちぎる。この様子を、マイクはCGを使って再現する。イタチザメ、アオザメ、ドタブカなど、鋭い歯を持つサメは数多くいるが、3億年前に生息していた"ヘリコプリオン"は、渦巻き状の歯をしていた。マイクは、バーチャル水族館でペルム紀の海に入り、ヘリコプリオンがゴニアタイトを噛みつぶす様子を目にする。
アオザメが最速のサメである所以は、体内の熱交換システムを利用して体の一部の体温を高く維持する点にある。マイクは、ボートが牽引するカメラでアオザメが泳ぐ様子を撮影する。
サメは体内受精を行うため、交尾をする。ネムリブカの交尾の様子、古代のサメ"ステタカントゥス"の求愛行動が紹介される。
シュモクザメは、特有の電気的受容機能を持つ。ハンマーヘッド・シャークの群れの映像に続き、ボンネットヘッド・シャークを使った実験の様子を紹介する。
オオメジロザメは、体内の独特の働きによって淡水の中でも生活でき、川で出産する。マイクは、アマゾン川に潜ってオオメジロザメの映像を撮影する。
地球上の変化に適応する能力の高いものが、生き延びる。過去、食料源を失ったメガロドンは姿を消し、ホホジロザメも絶滅の危機にある。恐竜の絶滅後、淡水に暮らすワニの仲間は生き延びた。果たして、完璧なサメはいるのだろうか。強力で何でも餌にしてしまう、そして何より淡水でも生きられる適応の名人、オオメジロザメこそ、そのサメではないだろうかとマイクは結論付ける。