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エイプマン 第1回 25000年前の芸術家
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フランスで、約2万5000年前に作られたと目される貴婦人像が発見された。フランスで発見された、この像と、ほぼ同時期に描かれた壁画と、南アフリカで先住民によって遥か昔から描かれてきた絵画には共通点が多い。番組では、これらの壁画や像を、当時どんな人類がどんな意味合いで作ったものなのかを探る。
フランスのパプ・ブラッサンプーイで見つかった2万5000年前の貴婦人像。遙か昔に、これほど精巧な像を作ったのはどんな人々だったのだろうか? そのヒントになるのが、同じ時代に描かれたフランスのペシュメルル洞窟の壁画、そして南アフリカのカラハリ砂漠で先住民たちによって遙か昔から描かれてきた壁画である。そこには、狩りの対象となる動物たちの像や、抽象的な模様が描かれている。遥か遠くの地域で、別の時代に描かれた両者の間に、驚くほどの共通点があるのはなぜだろうか?
それが人間に共通する精神の営みから生まれた作品ではないかという仮説に立ち、心理学者の協力を得て、現代人が催眠状態にあるときに、どのような光景を思い描くかを実験する。被験者が見たものは、洞窟に描かれている抽象的な模様と驚くほど似ていた。つまり、遙か昔の壁画を描いた人々は、旧人ではなく、私たちと同じ原生人類(新人類)で、私たちと同じような精神の営みがあったのではないかと推察される。果たして、ブラッサンプーイの貴婦人像やペシュメルルの壁画は、私たちと同じような人間が、呪術的な意味を込めて描いたり作ったりしたものなのだろうか…。