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江戸指物

古き良き時代の熟練職人による手仕事の賜物である工芸品にフォーカスを当て、今と和えるライフスタイルを提案する番組第8回目は「江戸指物」。
一点もので、注文品が多い江戸指物は、非常に高価で目にする機会の非常に少ない木工品。古来より様々な木製製品が用いられる中で江戸指物が発展したきっかけは、江戸の武士や商人用の家具屋、歌舞伎役者用の鏡台などとして愛され、庶民にも広まったからだと言われています。江戸指物の独特の発展とは、余分なものを一切削ぎ取り、最小限の金物で完成させる、すがすがしい美しさと堅牢さ。その両方は、「ほぞ組み」と呼ばれる技によって生み出されます。ほぞ組みとは、板や棒に、ノミやカンナを使って凹凸を彫り込み、一切の釘を使わずに組み合わせる、複雑精緻な技術。数百にも及ぶ手作りの道具から適したものを用い、様々な面を取り、華奢な作りを表現する創意工夫された工程は、職人の腕の見せ所。普段は知る由もない内側に隠された凝りに凝った細工をじっくりとお見せします。
幕府御用達時代から変わらぬ江戸の心で作られる「江戸指物」で、今回番組が作るオリジナルアイテムは、家の心臓を守るアレ。何世代にも渡って使い続けられる良品です。