RICOH presents アファンの森の物語 秋冬編 2010年3月27日(土)午後1:00~1:55放送 出演:C.W.ニコル/竹下 景子 語り:八千草 薫

放送は終了しました。ご視聴いただきありがとうございました。

森の再生活動を実践するために、作家であり、環境保護活動家としても有名なC.W.ニコルさんが25年前から少しずつ長野県で土地を買いながら、里山を育てています。荒れ果てていた土地は、愛情と共に、人の手を入れることによって、非常に美しく健康的な森へと育っていきました。年毎に絶滅危惧種も増え、「熊」も「ふくろう」も帰ってくるほど豊かな森になりました。ニコルさんは、その生物が多様な森を「アファンの森」と名付けました。「人間と自然が共存する豊かな森を育てたい」というのが、ニコルさんの活動を支えている夢でもあります。

かつての日本人は、自然と共生して暮らしていた過去があります。日本列島は、森林列島であり、「森の民」であった古来の日本人には、自然と密にかかわりあいながら、自然と親しみ、日常的に自然に触れて、暮らしていたのです。昔も今も変わらず、“人間は自然界の一部”です。「健全な生態系を維持することが、どれだけ大切なことなのか」、今だからこそ、しっかりと感じて、考えてみたいものです。
また同時に、森は、数々の恵みをもたらしてくれています。木材だけではなく、私たちの生命を支える水、大気、気候、食糧は、自然の営みなしには考えられません。日本中の森がよみがえるための一歩になることを願って、ニコルさんの「アファンの森」は誕生したのです。 

春から夏にかけて追いかけてきた「アファンの森の物語」(春夏編)に続いて、今回は秋から冬にかけての「アファンの森」を追いかけました。
紅葉の美しい秋の森、真っ白い雪におおわれた冬の森――。
我が日本には美しい四季があるように、「アファンの森」にも季節ごとに変わる“多様な風景”と“生き物たちの息吹”があふれていました。
雪におおわれた冬の森は、とても静かで、心が浄化されるような心地良さがありました。そして、厳冬の中でも、活発に命を育んでいる生き物たちの痕跡がありました。

当番組は、自然にも造詣が深い、女優の竹下景子さんを、ゲストとしてお招きします。
20年前に「アファンの森」を訪れた竹下さんは、久しぶりにニコルさんが育てた森に、ふたたび足を踏み入れます。
そして、ニコルさんは、竹下さんのために「森の恵み」を使った料理でおもてなしをして、様々な話題について語り明かします。いろいろな“森の恩恵”について、森や自然の可能性について、そして、子供たちの未来を見据えた「森や自然と人間とのかかわり」についてなど、しみじみと考えさせられるお話が満載です。