RICOH presents アファンの森の物語~2010秋 2011年1月2日(日)夜8時~8時54分 放送

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作家であり、環境保護活動家としても有名なC.W.ニコルさんが、長野県で森の再生活動を実践するため、25年前から少しずつ土地を買いながら里山を育てている。ニコルさんはその森を「アファンの森」と名付け、“生物が多様な森”をキーワードに、伝統的な日本の森林管理によって手を入れた。

シリーズ4回目となる今回のゲストは、俳優・佐野史郎さん。「アファンの森」で、ニコルさんと佐野さんは“生き物たちのつながりの大切さ”について語り合う。

今回は、“豊かな感性”と“個性的な視点”を持ち、俳優だけでなく映画監督やミュージシャンなど幅広い活動をする佐野史郎さんをゲストに招いた。冬に向かってまるで準備をしているかのような「アファンの森」をめぐりながら、明るくて豊かな森、そして自然について考える。今回のテーマは、“次の世代に伝えるべきこと”。

日常的にケルト民話や伝説が身近な環境で育ったニコルさんと、神話の国・出雲育ちの佐野さん。出雲ゆかりの人物で、ケルト人の血をひくラフカディオ・ハーン(小泉八雲)を佐野さんが研究していることもあり、“目に見えない世界”や興味深い民族の歴史的な背景についても話が盛り上がる。さらにニコルさんは、佐野さんのために温かい鹿肉のシチューを作っておもてなし。子供のころ、暖炉の前に家族が集って食事をした時のように、イングリッシュマフィンも伝統的なスタイルで焼いてみた。

カメラを持参した佐野さん。「アファンの森」の中で、自分の心が動いた風景を撮影していく。両親の影響もあり、写真撮影が大好きだそう。散策する間に、「アファンの森」の被写体としての魅力に引き込まれ、次々と素晴らしい画像をカメラに収めていく。撮影された数々の写真を通して、「アファンの森」のエネルギーを私たちに伝えてくれた。

2010年は記録的な異常気象が話題になり、同時に、クマやイノシシをはじめとする野生動物と人間のトラブルが多かった年でもあった。私たちの未来を前向きにとらえつつも、将来を担う次世代に向けて何を残して、何を伝えていくべきなのか——。
そして今、私たちには何ができるのか——。「アファンの森」で改めて考える。