百年名家~築100年の家を訪ねる旅~
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柳川藩主立花邸「御花」 ~福岡・柳川の名建築 第1弾 ~
今回は福岡県の柳川市にある立花邸「御花」を訪ねます。柳川は旧柳川藩の城下町として栄えた歴史町。今も江戸時代当時の掘割が流れる“水の都”として、毎年多くの観光客が訪れます。そんな柳川の名建築を2回にわたりご紹介。第1弾は旧柳川藩主立花家の屋敷「御花」を拝見します。立花家は江戸時代初期から明治維新までの約250年間、代々柳川藩主を務めてきた大名家。御花はその5代藩主である立花貞俶が建てた別邸です。この敷地はかつて「御花畠」と言われていたことから、人々は「御花」と呼び親しみました。明治時代になると立花伯爵家の本宅となり、14代当主が西洋館と和館を整えました。平成23年に全敷地およそ7千坪が「立花氏庭園」として国の名勝に指定。フレンチ・ルネッサンス様式の美しい西洋館と、広大な庭園に面した和館は、今でも柳川の象徴であり続けています。中でも目を惹くのは、縁廊下を含め100畳にもなる和館の大広間。大きな床に高い天井を持つ書院造りの座敷は、まさに柳川藩主立花家を語るにふさわしい部屋です。さらに開口部から一望できる庭園の美しさは特筆もの。水の都に建つ「御花」は、柳川藩の繁栄の歴史を物語る貴重な建物です。
取材先情報
柳川藩主立花邸 御花
福岡県柳川市新外町1(立花氏庭園内) TEL:0944-73-2189
開園時間(松濤園・大広間・西洋館・立花家史料館):午前9時から午後6時まで
休園日:なし
入園料:一般500円、高校生300円、小・中学生200円
※上記入園料で、松濤園、大広間、西洋館、立花家史料館、
および、レストラン対月館へのご入園ができます。
※ご入園料には団体割引の適用はございません。
※ご宿泊のお客さまには無料にてご案内しております。
(チェックインの際にチケットをお渡しします)。
※上記以外の情報については、公開出来ません。