百年名家～築100年の家を訪ねる旅～

歴史的巨匠の「明日館」後編
～ライトの心を受け継ぐ日本人建築家

今回は「自由学園 明日館(みょうにちかん)」の後編。明日館は、羽仁夫妻が創立した自由学園の最初の校舎として建てられました。設計したのは「近代建築三大巨匠」の一人フランク・ロイド・ライトと、愛弟子の遠藤新(あらた)。フランク・ロイド・ライトは、帝国ホテルを設計した人物として日本でもその名を知られています。明日館の建築途中で帰国を余儀なくされますが、その後を受けて明日館を完成させたのが愛弟子の遠藤新です。前回、ライトが担当した西教室棟と中央棟を拝見しましたが、後編では遠藤新が担当した東教室棟と講堂を中心に巡ります。注目は遠藤新オリジナルの建物である講堂。着工から竣工までなんと４ヶ月半で建てられました。そんな講堂には、ライトの理念を引き継ぎながらも、独自の建築を追求した遠藤新ならではの設計が用いられています。通称「３枚おろし」と呼ばれるその設計は、コストを抑えながらも安定感のある大空間を作り出すことが出来る、独特の構造を生み出しています。現在講堂は耐震化工事中ですが、今回特別に撮影を許されました。さらに彼の遺作「目白ヶ丘教会」も拝見。ライトから絶大な信頼を寄せられた遠藤新。師の心を受け継ぐ作品は必見。

取材先情報

自由学園明日館

東京都豊島区西池袋2-31-3
TEL：03-3971-7535
開館時間：午前10時～午後4時（受付は午後3時30分まで）
夜間見学日：
毎月第3金曜日
午後6時～午後9時（受付は午後8時30分まで）
休日見学日：
毎月１日程度
午前10時～午後5時（受付は午後4時30分まで）
休館日：月曜日（祝日または振替休日の場合はその翌日）
入館料： 400円　喫茶付600円
※結婚式など施設の貸出状況により、見学が部分的または全面的にできない日があります。ＨＰ、お電話にてご確認ください。

日本バプテストキリスト教目白ヶ丘教会

東京都新宿区下落合2-15-11　TEL: 03-3950-6372

※上記以外の情報については、公開出来ません。