百年名家~築100年の家を訪ねる旅~

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和と洋の共演「旧古河庭園」 ~"近代建築の父"晩年の最高傑作~

今回は、"日本近代建築の父"ジョサイア・コンドル最晩年の作品「旧古河庭園」第2弾をお送りします。かつての十大財閥の一つ、古河家の本邸として建てられた古河邸は、"バラの洋館"として全国的に有名な名建築です。第1弾は、そんなゴージャスな洋館の魅力を、余すところなくご紹介いたしました。第2弾の今回は、普段あまり目にすることのない知られざる古河邸に焦点を当てます。鹿鳴館の設計で知られるジョサイア・コンドルのイメージからは想像もつかない驚きの世界が古河邸にはあるのです。1階部分は豪華な洋館ですが、2階ホールの大きな扉を開けると、何とそこには巨大な床の間や高い天井を持つ立派な書院造りの座敷が突如現れます。じつはコンドルは日本建築にも精通すると同時に、日本の職人たちの技術の高さも高く評価していました。そんなコンドルが手掛けた和の世界が、古河邸の2階には広がっていたのです。和と洋の調和は庭園にも見て取れます。バラが咲き誇る西洋庭園を抜けて見えてきたのは、伝統的な池泉回遊式の日本庭園。庭師は近代日本庭園の先駆者、7代目小川治兵衞。同時代を生きた和と洋の巨匠が夢の共演を果たした旧古河庭園は奇跡の名家です。

取材先情報

旧古河庭園

東京都北区西ヶ原1‐27‐39 TEL:03-3910-0394(旧古河庭園サービスセンター)
開園時間:午前9時~午後5時(入園は午後4時30分まで)
休園日:年末・年始(12月29日~翌年1月1日まで)

旧古河邸

旧古河庭園内 TEL:03-3940-1566(見学についてのご案内)
※本館建物内を御自由に御覧いただくことはできません。
見学は、往復葉書による事前の申込みが原則です。往復はがきに見学希望日時、 氏名、住所、電話番号、参加人数をお書きのうえ、(公財)大谷美術館 宛てにお送りください。詳しくはお問い合わせください。
問い合わせ先 TEL:03-3910-8440 (公益財団法人 大谷美術館)

※上記以外の情報については、公開出来ません。