百年名家~築100年の家を訪ねる旅~

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東京の住まいの変化をたどる
~「江戸東京たてもの園」探訪(後編)~

前回にひき続き、東京都小金井市の野外博物館「江戸東京たてもの園」。江戸から昭和初期にかけて東京に建てられた、歴史文化的に価値の高い30棟が移築・保存されています。今回は多種多様な民家の歴史をたどります。まず訪れたのは江戸時代後期に建てられた茅葺き屋根の農家「吉野家」。昭和の中ごろまで実際に家族が暮らしていた家です。囲炉裏にはボランティアたちによって今も薪がくべられ、茅葺きを守っていました。明治になると外国人居留者たちの洋館が登場します。「デ・ラランデ邸」もそのひとつ。真っ赤な屋根と純白の壁が一際目をひく洋館です。そんな洋館の影響は日本の家屋にも及び始めます。「田園調布の家」は大正末期に郊外の分譲住宅地に建てられたモダンな洋風の民家。ここには和室がひとつもなく、当時の日本人の生活様式が大きく変わって来たことを物語っています。洋風な住まいが主流になり始める戦後に、あえて和風の邸宅を構える家もありました。「三井八郎右衞門邸」は日本屈指の財閥三井家の総領家の邸宅で、昭和27年に建てられた近代和風建築です。和の贅を尽くした中に伺える洋風の生活スタイル。民家の奥深さに触れた旅でした。

取材先情報

江戸東京たてもの園

東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内) TEL:042-388-3300(代表)
開園時間:
10月~3月:午前9時30分~午後4時30分
4月~9月 午前9時30分~午後5時30分
※入園は閉園時刻の30分前までとなっています。
休園日:
毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は、その翌日)
年末年始(12月28日~1月4日)

武蔵野茶房 たてもの園店

江戸東京たてもの園内 デ・ラランデ邸
営業時間:
10月~3月/10:30~16:30(ラストオーダー 16:00)
4月~9月/10:30~17:00(ラストオーダー 16:30)
※営業日、営業時間は、変更する場合があります。

※上記以外の情報については、公開出来ません。