百年名家~築100年の家を訪ねる旅~
バックナンバー
東京の商家"看板建築"の全て
~「江戸東京たてもの園」探訪(前編)~
今回は東京都小金井市の野外博物館「江戸東京たてもの園」。江戸から昭和初期にかけて東京に建てられた、歴史文化的に価値の高い30棟が移築・保存されています。見所の1つが関東大震災後に建てられた商店建築の数々。そこで今回、八嶋さんと牧瀬さんは東京の商家の変遷をたどります。最初に訪れたのは「看板建築」が集まるエリア。看板建築とは震災後に銅板などで外壁を覆い耐火性を高めた建築様式で、まるで一枚の看板のような外観からその名が付きました。園内に建つ看板建築は6棟。その全てが施主と職人の情熱が注ぎ込まれた造りです。中でも文具店の「武居三省堂」は外観のみならず店内も圧巻。天井まで壁一面が収納棚で埋め尽くされています。狭い空間の有効利用を徹底的に考えた建物でした。続いて拝見するのは、江戸期から続く伝統の町家建築。その中の一軒「小寺醤油店」は、「出桁造り」の典型的町家様式が残されていました。続いて現れたのは、まるでお城のような東京型銭湯「子宝湯」。中に入ると格式ある「折り上げ天井」が圧巻でした。最後に訪れたのは昭和初期のモダンな建物「常盤台写真場」。当時のままのスタジオでレトロ写真に挑戦。商家の歴史を肌で感じました。
取材先情報
江戸東京たてもの園
東京都小金井市桜町3-7-1(都立小金井公園内) TEL:042-388-3300(代表)
開園時間:
10月~3月:午前9時30分~午後4時30分
4月~9月 午前9時30分~午後5時30分
※入園は閉園時刻の30分前までとなっています。
休園日:
毎週月曜日(月曜日が祝日または振替休日の場合は、その翌日)
年末年始(12月28日~1月4日)
※上記以外の情報については、公開出来ません。