百年名家~築100年の家を訪ねる旅~
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丹波・篠山 ~再生に生きる山里の歴史町~
今回の百年名家は「黒豆」で有名な、兵庫県・丹波篠山。
美しい山里の景観に囲まれたこの町は、古くから京都と山陰・山陽を結ぶ要衝の地でした。江戸時代、徳川家康の篠山城築城に際し、この地に城下町が形成され、豪壮な武家屋敷と美しい商家町が配置されました。その当時の町並みが奇跡的に残された丹波・篠山は、平成16年「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されています。そんな丹波篠山の旅、今回の案内は、京都府立大学大学院の大場修教授にお願いしました。
訪ねたのは、200年の歴史を誇る武家屋敷の豪華な長屋門、そして巨大な床の間が2つもあるという、贅を尽くした醤油問屋の座敷など。旅の途中では、黒豆や猪肉を使った"しし汁"という篠山の名物グルメも堪能し、町の魅力が満載。さらに今回は、町中から少し離れた農村へも足を延ばします。その村は、かつて限界集落だった丸山集落。今では古民家を「宿」として再生し、見事に活気を取り戻した村の姿に出会います。現在19名の村の皆さんが、歴史的民家を生かして新たな篠山の魅力を作り出そうと頑張っています。村おこしに取り組む姿は、笑顔が絶えない明るい雰囲気でいっぱいでした。歴史町、篠山の魅力がつまった今回の旅。町を守り続ける人々の誇りに迫ります。