百年名家~築100年の家を訪ねる旅~
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芸大生が守る伝統建築の美 ~芸術が香る街東京・谷中~
今回は、番組初の東京取材。有名な人気エリア「谷根千」の一角、谷中界隈を巡ります。
旅の始まりは地元の東京芸術大学。谷中エリアの古民家保存に、芸大生たちが深くかかわっていたことを知ります。早速、活動の現場へ直行。拝見するのは芸大のすぐ目の前に建つ「市田邸」。日本橋の布問屋が明治40年に建てた、築104年の家屋です。10年前には住む人もなく、廃屋寸前でした。「何とかこの家を守りたい」。そう考えた芸大の学生と職員がNPOを結成!全く新しいスタイルの保存活動に乗り出します。何とそれは、学生が直接住み込んで維持管理をするという方法。廃屋寸前だった市田邸は、見事によみがえりました。
現在NPOの管理する古民家は4軒。「カヤバ珈琲」では、「ルシアン」という創業当時からの飲み物に挑戦。黒田さんの不思議なリアクションに、八嶋さんは・・・?彫刻家の巨匠が建てたアトリエ建築の草分け住宅では、珍しい設計デザインの謎解きに挑戦。谷中の民家を訪ねたら、何故か尺八の猛特訓・・・など、盛りだくさん。これらは芸大NPOの活動で維持されているのです。
今年は市田邸再生10周年。大笑いのあと、ちょっぴり考えさせられる谷中の旅でした。