四季の変化を楽しむ家

リフォームすることで新しいライフスタイルを楽しむ「リモデル」により、その人らしい素敵な住まいを実現した人がいます。番組では建築通として知られる俳優の辰巳琢郎が、「リモデル」によって素敵な夢を叶えた人たちを訪ね、リモデルの魅力について伺っていきます。

今回辰巳琢郎が訪ねたのは、東京練馬区光が丘団地。都内屈指の巨大な人口都市として有名です。今回のリモデル家族は、築23年の公団住宅を全面リモデルされたご夫婦、Fさん。団地内にはいくつも公園があり、文字通り光と緑が溢れる場所です。
ご主人は大学で国際地域の都市開発などについて教えています。奥様は建築イラストレーター。街や建造物などの完成予想図を描いています。 入居当初、4LDKのマンションは部屋数も多く4人家族で有効に使われていましたが、子どもの独立後、仕事を持つご夫婦がそれぞれ仕事を続けながら、生活を楽しめるようにリモデルしました。
Fさんのリモデルのテーマは「四季の変化を楽しむ家」。部屋に入ると、目に飛び込んでくるのが、大きな窓一面に見える緑。目の前の公園の木々は落葉樹の 為、四季折々の顔を見せてくれるそうです。この緑を部屋に取り入れたいとご主人の夢が叶い、まるで、別荘のような家になりました。そして、F邸のもうひと つのテーマ。「夫婦それぞれが仕事を続けられること」。
ご主人も奥様もお仕事をされているFさんご夫婦、膨大な本や資料などの置き場所に大変困っていました。そこで、このF邸を手掛けた田村建築設計事務所の田 村さんが考えたアイデアは、「箱」を基本に考え出されたものでした。マンションという限られた空間を如何に有効に、しかもライフスタイルの変化に合わせて 部屋も変えていける、そんな合理的な空間を作り出しました。
「ご自分達のこれからのライフスタイルを考えるいいきっかけになりました。」と奥様。子どもが独立した後の団塊世代のリモデルのお手本として、同世代のご友人達にも評判のF邸でした。
「リモデルスタイル作品コンテスト2007」全国最優秀賞受賞。

田村建築設計事務所
http://www.tamurarch.com/