建物遺産~重要文化財を訪ねて~

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日本ハリストス正教会教団復活大聖堂(ニコライ堂)

日本ハリストス正教会教団復活大聖堂 (ニコライ堂)

文久元年(1861)ロシアより来日した宣教師・ニコライによって建てられた正教会の聖堂である。最初函館に滞在し明治5年(1872)東京に居を移し日本ハリストス正教会を樹立(ハリストスはギリシャ正教でキリストのこと)。明治12年(1879)ロシアに帰国した際に建築家・シチユールポフに設計を依頼、翌年設計図を持ち帰った。実施設計はコンドルと伝えられる。 明治17年(1884)に起工、明治24年(1891)に竣工した。 様式はロシヤビザン風、構造は煉瓦造である。関東大震災後の復興により、現状はかなり変わったが窓枠を除く壁体が当初のままを残しているのに価値がある。