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第20話:幻想の野獣

3月3日放送分

第20話:幻想の野獣
第20話:幻想の野獣
第20話:幻想の野獣
第20話:幻想の野獣

 NICOの収容者を適切に管理するためチームはハンガリーに留まっているが、コナーは中世ヨーロッパの魅力に溢れる近くの町ボルナールへ酒を飲みに行く。

 入ったバーでダーツに興じるコナーは「夜8時から9時の間に外へ出ると“ボルナールの野獣”に殺される」という忠告をバーの客から受ける。コナーはそれを無視し、バーを出て町の広場へ向かう。だがやはりバーの客の言うとおり野獣が現れ、コナーは命からがら逃げる。

 この得体の知れない野獣に関する情報はほとんどなく、出没し始めたのは4年前だということしか分からない。チームの追跡調査を手伝うと申し出た町の警官が野獣に殺されてしまうが目撃者はおらず、熱感知器や行動探査機にも何も映っていない。その後、ライリーは紫外線による追跡で野獣の足跡を発見する。ところが足跡は予想に反し、身長170センチ弱の女性のものと思われた。

 ジェーンとコナーはバーの常連客に会いに行くが、その男はすぐにカッとなる性格で、怒りの矛先はいつもひ弱な息子のクリストフに向けられている。その夜、その怒りっぽい男がバーでダーツをしているとロックされたドアを突き破って野獣が侵入し、男を外へ引きずり出して夜の闇の中へと消える。

 翌朝ジェーンは、父親が死んだことを伝えにクリストフの家に行く。ジェーンがクリストフのために朝食の支度をしていると野獣が現れたため、眠っているクリストフを守ろうと寝室へ向かう。ところが彼が目を覚ますと、不思議なことに野獣の姿は消えたのだった。

 クリストフは児童養護施設で育った子供で、4年前に養子となっていた。母親はNICOに収容されているニューロで、その遺伝子がクリストフに受け継がれていたようだ。レム睡眠時に抑圧された激しい怒りが活性化して野獣に変わり、町の人々を恐怖に陥れていたなどとは、クリストフは思ってもいない。野獣が母親の姿をしていたのは、クリストフが「自分を守ってくれるのは母親一人しかいない」と思っていたからだった。ジェーンはクリストフを施設へ送り返すことに反対し、NICOにいる母親と再会させる。


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