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ストーリー

5/22(火)の放送
オリジナル・エリーゼ

現地視察する田辺さん

ロータス・エリーゼという格別のライトウェイトは、いまから11年以上も前に生まれた。その初代エリーゼの生産がいよいよ始められようとした時、96年6月に我々はヘセルのロータス本社工場に押しかけたのだった。そこで初めてつぶさに観察したエリーゼというクルマは、思ったよりもずっと素晴らしかった。

エリーゼ/エキシージ

1995年のフランクショー。ここで小さなニューモデルがベールをぬいた。その名はロータス・エリーゼ。93年経営難に陥っていたロータスをあのブガッティのロバート・アルティオーレが買収し、企画されたものである。コード・ネーム「M111」と名づけられたこのクルマは、ロータスのスタッフ自身が久々に夢中になれる本物のクルマになる使命をおびていた。1956年の11以来の頭文字を守るエリーゼの名はロバート・アルティオーレの孫娘、エリーゼちゃんに由来するものである。

独特のアルミシャーシ

いまはボクスターやケイマンをもライバルとするロータス・エリーゼ/エキシージだが、11年前、96年春から生産開始にこぎつけた初代エリーゼは、ちょっと違うニュアンスのクルマだった.スーパーセヴンの21世紀版、のようでもあったのだ。独得のアルミシャシーによる超軽量と高剛性は、エリーゼに大いなる可能性を与え、それが今日まで少しも揺らいでいないのは、やはりエリーゼと言うクルマが真の傑作であったからなのだ。