中越典子の美食と焼き物の旅~京都・有田から中国へ 清水焼の源流を訪ねて~

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放送内容

■中国・景徳鎮

●中国が世界に誇る「千年の磁都」景徳鎮とは!?
上海で飛行機を乗り換えて1時間。中国の内陸部にある景徳鎮は、およそ45万人という人口の大部分が陶磁器産業に関わっているという 世界最大のやきもの都市。
かつてここには皇帝専用の窯がおかれ、世界中に磁器が輸出されたことから「千年の磁都」とも呼ばれています。
中心地から少し離れれば、かつて磁器の原料となる石「カオリン」が産出された高嶺山(カオリンシャン)や、その麓で繁栄を遂げたかつての町、東阜(とうふ)という昔の面影が残った場所もあります。

●職人が二人がかりでろくろを回す!超巨大なやきもの作り
景徳鎮のやきもの作りの技術は、今も世界最高水準。
超薄いやきものや圧巻の繊細な絵付けなど驚くものばかり。
なかでも凄いのは、直径2メートルという巨大なお碗!
このように大きいものを作るときは、立派な体の職人が二人がかりでろくろを回します。
景徳鎮の今に伝えられた素晴らしい技術の数々を見て回ります。

●景徳鎮の磁土で固めた幻の窯蒸し鶏料理!
景徳鎮には、陶磁器職人たちの間に伝わっている伝統の料理があります。
それは、作陶で余った土で鶏肉を包み、窯でやきものを焼いた後の余熱で蒸し焼きにした料理。
現在では薪を焚く窯がほとんどないため幻の料理となってしまいました。
しかし、景徳鎮の人気レストラン「景春館(けいしゅんかん)」では今でもこの料理が食べられるというので、早速行ってみることに!

●景徳鎮に暮らす日本人クリエイター・高柳さんに出会う
景徳鎮の魅力に惹かれて、景徳鎮に暮らしている日本人クリエイター 高柳綾緒さん。
2013年から中国人の御主人と景徳鎮に暮らすようになりました。
彼女のアトリエを訪ねて、景徳鎮の歴史や磁器制作について聞きました。
そして若いクリエイターたちが集まる「創意市場」に出かけた中越さん。
若者が作った作品に興味津々!
さらに、中越さんは、やきもの作りに挑戦!
どんなやきものができるのでしょうか?

●中国皇帝が愛した37億円のチキンカップ!驚きの技法と値段の秘密
ついに明らかになった37億円のチキンカップの正体!それは、皇帝専用の窯があった景徳鎮で焼かれたものだった!
明の皇帝・成化帝が、自分のために焼かせた酒杯。
そこには「豆彩」と呼ばれる成化帝の時代にだけ作られたという伝説の技法があった!
そのため、同じようなものが作れなかったというのです。
現存する豆彩の器も少なく、ましてやオークションなどで一般人が手に入れることができる機会はほとんどない幻の器だったのです!

●チキンカップの持ち主登場!幻の器と対面なるか!?
そんなチキンカップをオークションで競り落としたのは、上海の大金持ち実業家の劉益謙氏。普段は国宝扱いで中国政府が管理する倉庫に保管されていると言います。
今回、その倉庫からチキンカップが出されて美術館に特別展示されることが決定!
中越さんもその現場に急行!
果たして本物のチキンカップと対面はできるのか?