中越典子の美食と焼き物の旅~京都・有田から中国へ 清水焼の源流を訪ねて~

中越典子の美食と焼き物の旅~京都・有田から中国へ 清水焼の源流を訪ねて~

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放送内容

■佐賀県・有田

●日本の磁器発祥の地・有田が生んだ絢爛豪華なやきもの「伊万里焼」
有田焼の産地として知られる佐賀県有田町は、日本の磁器発祥の地。
朝鮮の陶工・李参平が有田の泉山で磁器の原料となる石を発見したのが始まりと言われています。当時、有田で焼かれた磁器は、伊万里の港から日本全国のみならず、オランダ東インド会社を通じて世界に輸出されていました。
そのため有田のやきものは「伊万里焼」と呼ばれ、中でも江戸時代の作品は「古伊万里」として珍重されているのです。
来年は有田焼創業400年という節目を迎える町には、やきものの里の風情が、今も数多く残っています。

かつて磁器の材料となる石を採掘した「泉山磁石場」、窯を作った時に余ったレンガや陶石を赤土で固めた堀「トンバイ塀通り」、そして李参平を記念するために碑を建てた「陶山神社」など。
また数多く古伊万里を保存している「九州陶磁文化館」を訪ねます。

●200年前の古伊万里で味わう玄界灘のふぐ!
有田町にある日本料理の店「保名(やすな)」のご主人・西山保広さんは、古伊万里のコレクターでもあります。
店の料理も古伊万里の貴重な皿に盛り付けてくれるので人気です。
江戸時代の貴重な蕎麦猪口には、有田の名物・ごどうふ。
金襴手という金を使った豪華な色絵の皿には、玄界灘で獲れたフグの刺身!
フグの身から透けて見える美しい皿の絵は圧巻!
さらに、龍が描かれた染付の大皿には、佐賀牛のステーキが!
やきものを通して歴史を感じながら、美味しい地元料理を頂きます!

●世界が魅了された繊細な絵付け!15代続く伝統の柿右衛門とは?
柿右衛門とは、有田焼の窯元のひとつで、濁手(にごしで)と呼ばれる独特の乳白色の磁器や、柿右衛門様式と呼ばれる余白の多い独自の構図の絵付けなどの先駆者です。
現在は15代目柿右衛門がこの伝統を今に受け継いでいます。
その窯元を訪ねてみると、37億円のチキンカップにつながる景徳鎮と柿右衛門の意外なつながりがあったのです!
中越さんは、中国の景徳鎮に行くことを決めました!