カリスマラーメン店主が行く! シルクロードの街 知られざる麺料理紀行
番組概要
日本から西北におよそ2千8百キロ。
中国・西安は、シルクロードの東の起点として知られているが、中国の中でも特に麺料理が盛んな地の1つでもある。
そこには、日本人が知らない、様々な珍しい麺料理があるという。
今回、そんな西安に、今、日本を代表するカリスマラーメン店主の一人・嶋崎順一が向かう。ここ十年、日本のラーメン界で数々の賞に輝き、今日本で最も美味いラーメンを作ると言われている人物の一人だ。嶋崎の目的は知られざる麺料理を食べ、体験し、自らも新しい麺料理を作り出すこと。果して、彼はどんな麺料理と出会うのか?
今後の放送予定
【エキゾチックな「羊」料理に出会える回民街】
旅人・嶋崎順一がまず訪れたのは、西安の中心街にある回民街と呼ばれるエリア。
数多くの屋台や食堂が立ち並ぶ人気スポットだ。ここで多く見かけるのが、白い帽子やベールを被ったエキゾチックな容貌の人々。彼らは中国の少数民族の1つでイスラム教徒の回族の人々だ。
回族が作り出す独特の食文化は、イスラム教徒のみならず、中国全土から訪れた漢族を始めとした
観光客の間で人気の的になっている。嶋崎がまず魅かれたのは、羊を使った屋台の多さ。
羊肉の串焼きや、羊の足煮込み、そして羊の内臓のスープなど、日本では見かけないものばかり。
正統派のストレートな醤油ラーメンが代表作の嶋崎だが、意外にも最も好きな食材は「羊」。
彼の目に、回民街の羊料理はどのように映ったのか?
【回民街の様々な麺料理】
今回、回民街で嶋崎を案内してくれるのが、盛志望(シェン・ジーワン)さん。
西安でも大人気の芝麻凉皮(チーマーリャンピー)と呼ばれるごまだれうどんの店主だ。
盛さんは、麺作りの達人でもあり、回族の様々な麺料理事情を紹介してくれるという。
まず紹介してくれたのは、その場で麺を打ち、出来立てを食べさせる手打ち麺の店。
日本で主流の「スープ麺」ではなく、肉や野菜の煮込みを香酢とラー油、香菜などとあえて食べる「和え麺」が人気の西安では、麺も独特の麺を使う。ビャンビャン麺と呼ばれる超幅広極太ご当地麺の味とは?
また、盛さんの家庭では、イタリアのニョッキに似た、指でこねて作る貝殻の様な形の麺が登場。
さらに、回族の間で大人気だという、自分でちぎって作る変わり種の麺料理も紹介。
その豊富さに圧倒される嶋崎だが、果して、彼は回民街の麺料理からどんな刺激を受けたのか?
【西安の市場めぐり~新しいラーメン作り】
西安の麺料理から刺激を受けた嶋崎は、案内してくれた盛さんに対するお礼として、
自らも麺料理を作る事に。挑むのは、「羊」を使ったラーメン。西安では、そこかしこに、
羊の肉をぶら下げた店がある。外国という思い通りにならない空間で新しいラーメン作りに挑む嶋崎。
果して彼は、どんな食材を入手し、どんなラーメンを作りあげるのか?
そして、その味は、回族である盛さんの家族にどのように受け入れられるのか?