ワイルドネイチャー いきもの大紀行

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BBCスペシャル
驚くべき動物たち ヒョウ、ライオン、タカ、クマ、キツネ

厳しい環境に暮らす動物たち。彼らは、どのようにして現代まで生き抜いてきたのだろうか?最新の調査結果と詳細なCGを用いて、その秘密に迫る。
まず、前半でとりあげるのは、「最強のハンター」とも言われる大型のネコ科動物や猛きん類たち。トラや、ヒョウといった肉食の動物は、なぜうまく狩りをすることがきるのか?また、ハヤブサやオオタカなどの猛きん類は、なぜ他の鳥類よりも素早く、力強いのか?それは、彼らの身体のある仕組みによるものだった。
そして、後半でとりあげるのは、他の動物は生きられないような環境で暮らしてきたクマとキツネ。ホッキョクグマが、食料の少ない時期を乗り越えるためにしている工夫とは?キツネが、砂漠や北極などあらゆる場所で住むことができるのはなぜか?そこには、彼らが長い年月をかけて身につけた知恵と工夫があった。進化と環境への適応への結果、動物たちが手にした驚きの能力が明らかになる。


この地球上に暮らす数多くの動物たち。彼らはどのようにして現代まで生き抜いてきたのだろうか。最新の調査やCGによりその知られざる生態に迫っていく。
まず、前半で取り上げるのは、最強のハンターとも言われる大型のネコ科動物や猛きん類たち。ネコ科の動物たちはうまく狩りをするための能力を発達させてきた。中でも、特に興味深いのがライオンだ。彼らは、自分より大きな相手を倒すため、群れで狩りをする。つまり、仲間と共に行動することができるほどの社会性を身につけたのである。そして、猛きん類。その中でも、オオタカは機動性に優れ、長い尾を使ってバランスをとることで、狭い森の中でも自由自在に飛ぶことができる。また、ハヤブサは空気抵抗を抑えることで、他の鳥たちよりもはるかに速い速度で飛ぶことができる。ネコ科の動物も、猛きん類も環境に合わせて適応していった結果、最強の捕食者になったのだ。
そして、後半では、クマやキツネのように厳しい環境で生き延びる方法を見つけた動物をとりあげる。クマはどんな場所でも栄養価の高いものを見つけることができる。例えば、インドのジャングルに住むナマケグマは、栄養豊富なシロアリを食べるため、長い爪を使って固い土を掘り返すことができようになった。また、寒い地域に住むホッキョクグマは鼻が良く、氷の下にいる獲物の匂いをかぎ分けて捕らえることができるようになった。そして、適応能力が非常に高いと言われる動物がキツネだ。彼らは、発達した目の細胞の働きによって、昼だけでなく夜も狩りをすることができる。また、聴力にも優れていて、片方ずつ耳を動かすことにより獲物の位置を正確に捉えることができる。それだけではなく、他の動物の食べ残しを食べたり、食べ物をため込んだりといった様々な手段で食料を確保している。このようにクマやキツネは、他の動物では生きられないような場所でうまくやっていく方法を見つけたのである。
それぞれが環境に合わせて、適した能力を発達させていったからこそ、現代まで生き延びることが出来たのだ。