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【2010年7月6日】THIRD EYE BLIND

90年代の米音楽シーンを語る上で外せないメロディ・メイカー:スティーヴン・ジェンキンス率いるサンフランシスコ出身のバンド。数多くのレコーディング経験を積み、 オアシスの前座をつとめた直後の1996年6 月、エレクトラ・レコードとの契約に至った。97年、デビュー・アルバム『サード・アイ・ブラインド』をリリース。シングル『セミ・チャームド・ライフ』が世界的に大ヒット。ベーシスト のアライオンが脱退し現在はスティーヴン、ブラッド、トニーの3人で活動している。最新アルバム『URSA MAJOR』を引っさげ、スティーヴン・ジェンキンスがスタジオに登場!

「Don't Believe A Word」

6年ぶりに発表した通算4枚目となるニュー・アルバム『URSA MAJOR』(全米アルバム・チャート初登場3位)の収録曲。


インタビュー

僕らはかなり長いこと活動休止状態にあって、アルバムも約5年ぶりのリリースだ。前作のサード・アルバム『Out Of The Vein』を発表したのち、僕らは1年間のツアーを行い、その後バンド結成10周年の映画を制作。そして今回の新作『Ursa Major』のレコーディングを約1年かけて行った。とにかく、かなりの時間がかかったよ。

Q:ノンビリ構えてたわけだね?

いや、そういうわけじゃない。僕はヴァネッサ・カールトンなどのアルバム・プロデュースや映画スコアなどを手掛けていたし、バンドとしてもスタジオを買ったり2年間のツアーに出ていたり、いろいろやっていたよ。何もしてなかったわけじゃなくて、去年は年間200日をツアーに費やしてた。

Q:この番組の視聴者には若い人もいるけど、君たちがコンテンポラリー・ロックのアーティストたちに大きな影響を与えてきたことは誰もがよく知っている。思い起こせば、シングル「Semi-Charmed Life」およびデビュー・アルバムは、2年近くに渡ってチャートにランクインし続けたんだよね。

そう、2年だ。

Q:しかも最新アルバムはいきなり2位か3位で登場したわけで、誰もが復活を待ちわびていたと思うよ。

今回の新作はi-Tunesで初登場No.1を獲得し、僕らもその結果にすごく満足している。過去にTop 10デビューすら飾ったことがなかったのに、全米アルバム・チャートでも初登場3位という成績で、これまでで最高の結果を残すことができた。オーディエンスは15~25歳という若い年代層がメインで、僕らのアイデンティティが新たな世代に再び吹き込まれている感じがしているよ。日本のアジアン・カンフー・ジェネレーションやThe Hitatusといったバンドは、僕らを新たなオーディエンスに紹介してくれた橋渡し役だと思う。僕らの曲をよく聴いていた彼らが、現代の音楽シーンに僕らを招き入れてくれたわけで、新たな世代と多くをシェアできるようになったことはうれしい限りだ。そういう世代を超えた関わり合いは、この30~40年続いてきたことだと思うよ。ボブ・ディランでさえ、地元のシンガー・ソングライターたちから支援を受けてきたんだ。

Q:ホント?

そうだよ。

Q:知らなかった。さすが、君は音楽界のエキスパートだね。