Q:今回のアルバムは、いろいろな場所でレコーディングしたと聞いていますが、本当ですか?
いや。(沈黙) 曲作りやデモ制作の段階では、いろいろな土地の異なるスタジオで作業をしたけど、レコーディング自体はテキサス州オースティンで9ヶ月かけて行った。最高の時間を過ごしたよ。
Q:今回は誰からも意見されることなく自由に制作できたと思いますが、それについてはどんな感想を?
解放された気分だった。これまでも自由な状況ではあったけど、共同プロデュースをしたことは大きな違いがあった。今までも人から何かを指示されたことはないけれど、バンドのビジネス面に関して意見されることはあったね。ある程度の成功を収めているバンドには、周囲の関係者がいろいろと意見してくるものだ。でも今回、そういう"しがらみ"からは解放されたよ。自らアルバム・プロデュースにも参加できたし、デビュー・アルバムをリリースする前の基本に立ち返った感じだ。だから今は、音楽をやることに対して以前のような興奮を覚えている。このアルバムを作るにあたって僕らが決めたことは、すべて基本に戻ることを念頭に置いていたし、完成した作品は以前のようにエキサイティングなものになったと思う。
Q:アルバムには多様な要素が盛り込まれていて、ロック、ポップ、メロウな作品などがバランスよく収められていますね。これからも多彩な方向性を追い求めていくのでしょうか?
多彩な方向性を追求するのは、バンドにとって必要なことだと思う。過去3枚のアルバムもそうだったし、今回もそれは例外じゃない。僕らはそういうバンドだし、常にいろいろな要素をミックスした音楽を作っていきたいと思ってる。ソングライターが複数いると、サウンドは必然的に多彩ものになると思う。多くのバンドは、柱となるソングライターが1人に限定される傾向があって、その人物がバンド独自のムードを作り上げている。でも僕らにはそういう特定の存在はいないし、全員まったく違う場所に住んでいる。だから僕らの場合、アルバム・リリースを終えてしばらく経つと、それぞれが次の新たな音楽を求めてエキサイティングな気分になってくる。そういう段階になったところで、再び集結して曲作りを始めるんだ。作品が多彩な要素になるのは、僕らにとってはごく自然の流れだと思うね。
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