「世界の辻井伸行~奇跡の扉を開いた10年の軌跡」2011年9月17日(土)午後1:00~3:00放送

「世界の人々に感動を与えるピアニストになりたい。」―生まれつき全盲のピアニスト・辻井伸行さんが昨年6月、世界最高峰の国際ピアノコンクール「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で日本人として初めて優勝するという快挙を達成。10歳当時から彼の天賦の才能に注目し、成長の過程をカメラで追い続けたディレクターがその集大成として、世界的なピアニストにまで登りつめた彼の半生を秘蔵映像で綴った、渾身の感動ドキュメンタリー。

本人もびっくり!2歳3カ月の演奏

ピアニスト辻井伸行イメージ

母親から誕生日のプレゼントに贈られたカワイのおもちゃのピアノ。
伸行さんは、2歳3ヶ月の時、このピアノで「ジングルベル」を演奏した。
しかも、両手を使い和音を奏でながら、まさに辻井伸行の奇跡の始まりだった。
実は、母親であるいつ子さんがこの時の映像と音声をホームビデオで録画していた。
20年後、その映像を見た本人もびっくりしたという、その音色とは・・・。

ショパン、ベートーヴェン、そしてモーツアルト

ピアニスト辻井伸行イメージ

辻井伸行ドキュメンタリー第3弾では、2010年7月3日、横浜みなとみらいホールで開かれた日本フィルハーモニー交響楽団の定期演奏会を収録している。ソリストで招かれた辻井伸行さんは、モーツアルトのピアノ協奏曲第26番「戴冠式」を演奏。この曲には、ピアニストが即興で演奏する“カデンツア”が含まれているが、作曲家としても非凡な才能を発揮する彼の即興演奏は指揮者も、そしてオーケストラも感動したという。

母子二人三脚の足跡

ピアニスト辻井伸行イメージ

わが子の誕生を待ちわび、しかも、初めての出産だった母親のいつ子さんにとって、医者から告げられた「全盲」という言葉は、冷酷非情なものだった。人生のどん底に落とされ、わが子の将来を悲観したいつ子さんは、母子心中も考えた。伸行さんの誕生から20年、「世界の辻井」になるまでに、この母子には、どんな二人三脚の足跡があったのだろうか。秘蔵映像で綴る。