2011年4月10日(日)夜9:00~10:54放送
5.1chサラウンド
ー生まれつき全盲のピアニスト・辻井伸行さんが昨年6月、世界最高峰の国際ピアノコンクール「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で日本人として初めて優勝するという快挙を達成。
コンクールでの優勝後、ロシア・ナショナル・フィルハーモニー交響楽団、ルール・ピアノ音楽祭、アスペン音楽祭、アメリカ・ツアーなど海外で数々の舞台を経験。海外の聴衆の耳に研かれ、異国の風土との出会いが、彼の感性を一層研ぎ澄ました。
BS朝日では、2010年11月6日、サントリーホールで行われた凱旋コンサートの模様を放送。「自分にとって絵は見えないもの。イメージをふくらませるのは大変だったが、辻井伸行にしか出せない展覧会の絵の音をだしたい。」中学生の頃、ロシアのピアニスト キーシンが演奏した「展覧会の絵」を聞き、その楽曲に魅せられ挑戦してみたかった、と思いを語る辻井氏。
ショパン、シューマン、リスト、自身の楽曲、総演奏時間が30分を超える難曲・ムソルグスキーの「展覧会の絵」などコンサートの模様をハイビジョン・5.1chサラウンドの臨場感あふれる映像でたっぷりとお届けする。
1988年9月13日東京に生まれる。生まれてすぐに全盲と判明するが、音に対する感覚が非常に敏感であった。1歳3ヵ月でピアノを弾き始め、4歳から正式に習い始める。
1999年、全国PTNAピアノコンペティションD級で金賞受賞。テレビ朝日「ニュースステーション」で、天才少年ピアニストとして紹介される。アメリカ・カーネギーホール、ロシア・モスクワ音楽院ホール等で演奏するなど、国際的な場でも活躍。フランスでは佐渡裕指揮、ラムルー管弦楽団と共演し高い評価を受ける。
17歳の時、史上最年少でポーランドの「ショパンコンクール」に出場、批評家賞を受賞。
2007年10月、エイベックス・クラシックスよりCDデビュー。
2009年6月、アメリカ・テキサス州で開催された、世界最高峰のピアノコンクール「ヴァン・クライバーン国際ピアノコンクール」で、日本人として初めて優勝、名実共に世界的なピアニストとして認められる。